それだけ本気だった

4日経った今でも、

面談でぶつかったシェフのことでモヤモヤしていました。

 

どうしても、なぜ私が声を荒げてしまったのかわからなかったのです。

 

そもそも声を荒げること自体少ないのに、

キッチンで働くようになって、

学校に行くようになってから、

叫ぶことが多くなった。

 

それだけ今までのストレスが蓄積しているんだなっていうことはわかった。

 

でも今回違ったのは、

話しているときにどんどん感情が乗っかって怒ったのではなくて、

 

 

もうカッとなって、シェフと生徒という立場だとか、自分の思っていることは正しいのかとか、冷静になることもできずに

言ってしまいました。

 

親以外の誰かに対してそうなること自体少ない。

 

なんでなんだろうって思っていた時に、

 

コスメ紹介をインスタでたくさんするミツコさんの漫画を読んで、

少し納得しました。

 

彼女はデパ地下のコスメに行って、

色んなコスメを試すのが好きだそう。

 

それであるブランドでいつものように試していたら、

接客しているスタッフがお得意さんのことばかり気にして

「早くここを終わらせて次に行きたい」という気持ちが丸見えだったそう。

 

それから、そこのブランドのイメージがあまり良くなくなったし、

自分自身なぜかこの件に対して数日感モヤっとしていた、と書いていました。

 

その数日後に癒されようと思って、

他のコスメブランドを見た結果神対応をされた、と。

 

その時の経験をミツコさんは

「なぜ数日前の出来事があんなに辛く感じたのか」

「私はきっとコスメを好きになる時、出会った時の高揚感や胸の高鳴り、そういう小さな思い出も全部ひっくるめて好きになっていたんだな、と」

 

と書いています。

 

それをよんで、私はハッとなりました。

 

そういえばあのとき、

シェフには

「ユキは私のことが嫌いだからといって態度に出した」

「本気でやろうとしない人に、挑戦するような仕事をさせようとしない」

「料理教室に来たくないって、あなたが決めるのではなく私が決めるのよ。」

 

っていうことを言われてカッとなったんです。

本当に思っていることと違うことを言われたことにカッと来たんです。

なんだろう、シェフの言っていることは正しいんです。

 

確かに私は彼女のことが嫌いだし、

ストレスでもうやる気が出なくなっていたし、

料理教室にも行きたくないって言った。

 

でも「調理に対して本気ではない」わけではなかった。

むしろ、私は好きだし、もっと学びたいって思っている。

 

ゆでタマゴを向いた時のあのプリンとした感じとか、

ご飯が出来上がった時のモクモクとか全てが好きなんです。

 

だから余計に辛かったのかな、と。

 

彼女が嫌いだからと言って、態度に出そうと思わない。

ストレスでやる気が出なくても、自分のマックスをいつも出す。

自分の力量を考えると調理教室にはいけないって思った。

好きなことだから迷惑をかけたくないって思った。

 

むしろ彼女の方がそういうのは出していたと思う。

 

私も4月から調理を始めて、

それなりにプライドだって持っている。

 

自分は胸を張って、調理が好きで色んなこと学びたいって言える。

やるときはいつも真剣だったということも言える。

 

だから余計に、私が不真面目だから、

適当だから、と思われることが許せなかった。

 

早く帰りたいから、帰るんでしょ、とか。

嫌だからそういう態度取るんでしょ、とか。

 

違う。

絶対にそんなことない。

勝手に私のイメージを作らないでほしい。

 

私に限ってそんな思いで調理や食に向かわない。

だから言われたことが辛かったんだと気付きました。

 

全てが好きなんです。

 

「どんなに辛いことがあっても続けることができるお仕事」が食だと思ったから、

私は選んだんです。

 

それを会って2週間ぐらいしかしない、

しかも一週間に2日しか会わない人に言われてムカついたわけです。

 

色々と仕事ができなくて、

後、気がついたらぼーっとしていたり、

おしゃべり始めていたときとかあったから、

自分でも自分が思っているほど食に対して本気ではないって思っていた。

 

だから、そういうことがわかって、

私ちゃんと自分なりに食に向き合えていたんだなって知れてよかった。