パッション
今日は以前話していたセレブリティシェフと1対1で話す機会がありました。
いきなり担当をしてくれている人から
「シェフ、今日なら話せるみたいよ」ときたので緊張。
やっぱり自分にとってこの人すごいって思う人と
話すときって緊張しますよね。
私も手が冷えてきて、ガッチガチ。
でも話したら、
そんな緊張しないでって感じでケーキまでくれて優しかったです。
それで話したいこと話しました。
仕事ができなくて、自分はキッチンに向いていないと悩んでいること。
キッチンで働けないから、
自分のしたいメニュープランニングのお仕事もできないこと。
(シンガポールではシェフになって5年ぐらい経つとできる)
やりたいことはたくさんあるんだけど、
どれをすれば私が生き生きと仕事ができるのかわからないことなど。
たくさん伝えました。
というか、
そのシェフが飲み込み早くて、
全てまとめてくれて、
気がついたら、もう解決策が出ていました。笑
さすがシェフという感じでしょうか.....。
全部伝えきれていないのに、もう私の核心をついてきましたね。
私「ミスたくさんしてしまうので.....そういう.....なんていうんでしょう。弱みをあまり使わないというか....もっと強みが生かされるようなお仕事があればしたいです。」
シェフ「あなたの強みは何?」
私「....うーん、3ヶ国語話せることですかね。あとは書くのが好きです!といってもプロフェッショナルに書いたことはないし、日本語の記事を基本的に読むので、日本語でしか(しっかりしたものは)かけませんが....笑」
シ「書くのが好きなんだあ!へえ!中国語も話せるんだね。.......さっき食品のトレンドを調べたり、それを推すようなお仕事に興味あるって言ってたよね。」
「(君と話していると)食材の営業とか向いていると思うんだ。面と向かって話すのが好きなんだよね?海鮮食品を下ろしている企業とかあるから、そこの元で働いて、レストランやホテルのキッチンにうちの食材どうですか?ってするお仕事があるんだ。」
へえ!そんなお仕事があるの!
というか、まあ、あるわな。
それはわかっていたのですが、
自分で調べるとなかなか出てこないんです。
というのもどう調べればそういうお仕事が出てくるのかわからないし、
そもそもどういう企業なのかもウェブサイトを見てもピンとこない。
どういう企業っていうのは、
例えばパッションがあるのか、とか、
お金第一の会社なのか、とか。
日系会社のウェブサイトはなんとなく雰囲気でわかるけど、
それ以外がなかなかわからない。
後、私日本人だしね。
受け入れてもらえるのかなっていうことも心配だった。
第二新卒と同じような扱いだと思うしね。
「経験がなくても雇ってくれるはずだよ。パッションがあるから向いている」って。
うふ。
向いているんだって。
ふふ。
ちょっと嬉しいから余韻に浸りました。笑笑
こんなことで、悩んでいたことがチャラになるから、
私って単純だなって思いつつも、
やっぱり話してよかったと思いました。
シンガポールに住みながらも、
シンガポール事情をそれほどわかっていないから、
シンガポールの調理事情を知り尽くしている人に話せてよかった....
というかやっぱりすごいなって思ったのは、
私のやりたいことがありすぎて、
どうすれば全部できるのかわからないという悩みを解決してくれた。
なんていうんだろう。
こういうものがいいということを自分ではわからなかったし、
いろんな人に相談してもどれかを選びなよって言われるだけで、
私の本当に欲しいものがわからなかったんです。
でもこの人はそれをすぐ見抜いたというか。
私が欲しいものは、
お客さんを喜ばすとか、
お給料がまあまあいいとか、
そんなことよりも
自分がパッションを持ってそのお仕事ができるかだったんだなって気づきました。
いや、知っていたんですけど、
言葉にすることができていなかったんです。
私と皆との間に何か違うって思うものがあって、
私の方が何かに優れているのに、
なぜか皆より仕事ができない、と悩んでいました。
その何かが「パッション」だったんです。
ただこの仕事を終わらせたいからやるのでもないし、
完璧にやりたいからやるものでもない。
私は自分の売っているものがどれだけすごいのかを周りに知って欲しい。
自分のアイディアがどんどん皆に広がってポジティブな結果を残したい。
そういう「もっと...もっと!」という気持ちが人より強いんだなって。
夢を見ているわけではなくて、
そういう気持ちで私が仕事ができればOKだったんだなって。
「お客さんのためになる仕事がしたい」とか
「日本とシンガポールの架け橋になりたい」とか、
自分で言っておきながら、なぜそんなことがしたいのかわかっていなかったんです。
でもそれは、
自分ができることであり、自分が起こせる変化であり、
だから何億人といる中で私が数少ない、そういう変化を起こせる人であるなら、
やるしかないでしょ!っていうパッションでした。
だからかあ。
これは皆にあるわけではないし、
だから仕事していて私一人ウズウズしていたんだなあ。
そっかあ。