今日のカウンセリング

今日のカウンセリングはちゃんと思っていたことを話せた。

良かった。

では、メモ代わりに書いていきます。

 

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1、私はコントロールされている

ちょうど昨日あった嫌なことをカウンセラーに伝えました。

たまたま昨日来たお客様の欲しいお酒が置いていませんでした。

それで、私はなんとなく似ているお酒を探したんですね。

といっても、私はどっちもどんな味か分からなかったため、

共通点を見つけて、売ろうとしていました。

ただ私自身も、確かではない情報を渡して売ろうとしていたんですね。

それはカスタマーサービスとして良くないことだと思いました。

その時に、まあ社長が帰ってきて、

そんな私を見て説教をしたわけです。

「ユキさんのそういうところを見て、すごく不安になります」

「なんで知識なんて何もないのに、自信なさげにしているのに、

そうやって自信を持って売れるのか分からないです。」

といった感じで話し始めます。

自分のお店だから、やっぱりこだわりだったり、

目指しているものがあったりするわけで、

私の接客を見て怒っていたのだと思います。

ただ言い方がね...結構今まで話していても、

多分お客さんのことを思っているなら、

こういうことをするはずだ、これはしないはずだっていうのがあって、

それに当てはまらないと、お客様を思った行動ではないって思っている部分があるんですよね。

 

だから私は話を聞いていて、ストレスを感じました。

それと同時に、自分はお給料をもらっている身として、

やはり企業が思うような人材でなくてはいけない、

というよりはその分のお給料をもらっているわけだし、

社長が気に入らないってわかっていながらも、

することができなかった自分に落ち込みました。

 

自分に自信を持っていたら、確かに境界線を貼って、

社長がなんか言っている、って感じで聞き流せたと思うんですけど、

私は社長の言っていることは合っている、と感じたんです。

だからできなかった自分に反省したし、

その説教もどこか嫌だな、と感じながらも、全面的に吸収してしまいました。

 

これを聞いたカウンセラーは、まず、

話を聞いていると、その社長はコントロールしているように聞こえると。

接客の仕方なんて色々あるのだから、

分からないことがあったら社長に連絡をしたり、

分からないことは分からないってちゃんと伝える、というのは、

その社長のやり方であって、

そこまでを社員に求めてくるのはどうかな、と言った。

ユキさんもユキさんなりに、どうやって今いるお客さんを楽しませようかと考えた結果にでた行動だから、

社長の言うとおりにしなかったら、ユキさんの行動は悪い、という風にはならない、と言った。

 

そう言われると、確かに社長に度々言われることを

最初の頃は、自分の意見も伝えていたのに、

最近はうなだれることが多くなったな、と感じました。

それはもしかしたら、こうして、ああして、という注文が多くなって、

私自身そうしなければいけない、という気持ちになっていたからなのかな、と思いました。

 

2、自分に厳しすぎ

ただ私は伝えました。

「でも社長がそうなるのは、きっと誰よりも努力をした人だからだと思うんです。私よりも一つ下で何も知識がない中、すごい頑張ったんだと思うんです。そんな中、まあ、ちょっと楽観的な同年代の子が入ってきて、イラついているのだと思います。」

「私も彼女の言い方とかはきついし、コントロールするような言い方だとは思いますが、言っていることは間違っていないと思うんです。私自身もあのとき、ただ似た酒を勧めるのではなく、もっとお客さんの話を聞けば良かったと思いました。」

「だからすごいひどい言われ方をしても、正しいというか、そうすればよかったなあって思うから、余計にうまく境界線を張ることができないです...」

 

これに対して、カウンセラーは自分に厳しすぎる、と。

まだ入って1ヶ月も経っていないのに、ということでした。

 

3、真っ白に見えるから、なにかを入れこみたくなる

「でも、私は他の人より仕事ができません。確かに私は自分に厳しくて、自分に鞭を打っていますが、そうでもしないと、皆の求める標準にもいかない気がするんです。」

 

そう言うと、そうやって自分は下だからってやっているから、

悪い人はそこにつけ込んでくるんだと思うよ、と。

どうすれば良くなると思う?と聞いてきました。

 

「実はこのことについても、今日話したいと思いました。」

「なぜか分からないのですが、皆私と話していると、なんでも話しやすい、と言ってきます。普通なら誰にも言わないことや言いづらいことまで話してきます。それでそこから徐々に自分たちの意見を私に押し付けるようになっていくんです。あなたのためを思って、という感じで、どんどんこうしなさい、ああしなさい、というのが多くなってきて、私が辛くなって距離を置くと、距離を置いてきたことにキレてきて、私も離れづらくなることが多いです。」

 

そうするとカウンセラーは、

自分もなんだか私に入れ込みたくなったときがあった、と言った。

何を考えているのか分からないから、

自分から色々と聞かなくては答えてくれない煩わしさががあった。

言っていることをわかっているのかも分からないし、

真っ白というか、そんな感じがするから

どんどん自分の意見をこの人に入れ込みたいってなってくるんだと思う。

今までに何人もっていうことはそれがパターン化しているのだと思うよ、

と言いました。

 

意見がないわけではなくて、我慢強いのだということもいってくれていたけど、

この状況を抜け出したいなら、もっと自分の意見を言うなりして、

なんとかしよう、と言った。

 

何を考えているか分からない、というのはカウンセラーの方にも何回か言われているし、

周囲にも言われることが多い。

でも自分でもどういう意味で言われているのかわかっていませんでした。

ただ今日の話を聞いて、そんな感覚に皆は襲われていることを知りましたね。

私の態度にイライラしているのではなく、

私が何も考えていないように見えるから、

言ってくるんだってことは知らなかったです。

 

4、自分を客観的に見て。必要以上に責めなくていい。

でも私がそうやって自分の意見を言わないのには色んな理由があるんです。

「私、人それぞれに意見が違うから、あなたが間違っている、という風に私が意見しているように聞こえたくないんです。私がもしうまく伝えることができなかったら、反対しているようにも聞こえると思います。」

「後は、自分の意見を言っても、それが正しく取られるとは限らない。もし私の言ったことが違う意味で取られて、それが周りに伝わったら、私は一人一人にそういう意味で言ったのではない、こういうことだ、と伝えなくてはいけない。それが骨の折れる作業だな、と思いました。」

「いちいち口論になるのも疲れるから、私はあまり自分の意見を必要以上に言わないようにしていました。」

 

なるほど、という感じで聞いていた、というよりは私が結構一方的に話していましたが、続けて言いました。

「例えば、ちょうど今週あった出来事ですが、お母さんらしき日本人のお客さんがたくさんの荷物を持って、買い物に来たんですね。それでお会計のときに私が「たくさん買い物しましたね!」って言ったんです。すると少し気まずそうな感じで笑って、終わったんです。その後考えたときに、日本で研修を受けて、日本人文化を知ったわけですが、その通りに考えると、たくさん買い物しましたね、が嫌味に聞こえたのかもしれない、と思いました。」

「私はそんなつもりがないのに、自分の言動で相手を不快にさせてしまった。私には何なら言っていいのか悪いのかが分からないから、自分の意見を言うことをためらってしまいます。」

「お客さんを不快にするなら直したほうがいい。でもそんな細かいところまで私は直す必要があるの?とも思いました。」

 

それを聞いて、カウンセラーはもし自分がカウンターに来て、

若い女の子がレジ打っていて、

あなたにたくさん買い物しましたね、と言って来たらどう答えますか?と聞かれた。

「うーん。どういう意味で言っているのかは分からないので、とりあえず、そうなんですよ!って反応すると思います。」

 

そうですよね、おそらく若いレジの子が話しかけてくるのは、

会話をしたいからですよね。

でもなんて返せばいいのか分からないから、気を遣って、そうなんですよ!って反応しますよね。

 

確かに返事に困ることを言ったかもしれませんが、

お客さんを傷つけよう、と思って言ったことではありません。

だからなにが正しかったのだろう、と考える必要もないんじゃないかな、と言いました。

 

後、声のトーンはどうだった?と。

心理学的に、人は言葉よりも態度や声のトーンなどのボディランゲージで印象を決める、と証明されている、と言いました。

例えば、「今日はたくさん買い物しましたね」という同じ文でも、

棒読みをすれば暗い印象になるし、

いいね〜、みたいな感じで話せば、羨ましがっているように聞こえる。

明るく聞けば、わあ!!という風に聞こえる。

そういうのも大事だと思いますよ、と。

 

だから、私に悪い気があって、言った言葉ではないならそんな気にしなくていいし、

そういうちょっとした変化で印象を変えることはできるよ、ということでした。

 

5、言葉選びの経験が浅いだけ

ここで私は、ずっと心の中で辛かったことを話しました。

「私が前職の研修を受けるために、日本に1ヶ月ほど宿泊研修をしたことがありました。ホテルみたいなところではあったんですが、二人一部屋で、朝から晩までずっとこもって講義を聞いていました。」

「私は他の子達と違って、特別な立ち位置でした。シンガポールの支社はこの会社の傘下という位置付けではなくて、同じグループ会社、という位置づけらしいんですね。そういうこともあって、日本にいる人たちは第三者面接までやって、辛い就活をしていたのですが、それに比べて私はオンライン面接を1回やってこのお仕事を手に入れました。皆は研修の最後までどこで、どの部署で、どんな仕事をするのかわかりません。けど私は既にポジションもわかっているし、何をするのかをわかっていました。」

「でもその違いは当たり前というか、違う会社だし、違う国だし、比べるようなことでもないと思ったんです。自分の方が確かに恵まれているけど、そもそも入り方が違うのだから...。」

「とりあえず、研修が終わりかけの頃に皆の部署が決まる発表会がありました。それでその中にたまに一緒にご飯に行くぐらいの子がいたんですけど、泣いていたんですね。自分だけ皆と違って切符売り場で立つようなお仕事になったらしいです。私は励ましたかったんです。私自身、皆と違うお仕事をやらされるということは、皆に求められないものを求められている、ということであって、お給料も変わらないなら、いいことだと思ったんです。だからそれを伝えたんですが、徐々になんか怒っているな、という感じがしたんです。」

「そしてもう一人の子で、海外とやりとりをする部に入りたかったのですが、入れなくて泣いていたんです。その子もなんとか励ましたいって思って、私は、きっと他の職場でも楽しいよ!ということを言うと、ユキは自分のやりたい仕事につけているからなんとでも言えるよね、みたいなことを言われました。」

「その子の入りたかった部署と私の入る部署が同じ名前だったんです。でも彼女は日本で、私はシンガポールにいるのでやるお仕事は少し違うんです...。私はただ励ましたくて言ったのに、そんなふうに自分のことを言われると思わなくて、ショックを受けました。」

「多分そこから自分の感情や意見を言うことが怖くなったんだと思うんです。自分ではそんなつもりがなくても、自分の言ったことで誰か傷つくのではないか、と思ってしまうんです。」

 

それを聞いて、カウンセラーはそういうことか、と。

私もカウンセラーの話を聞いて思ったんです。

確かに悪意がないことがわかれば、ある程度失礼なことを言っても理解してくれる。

それに対してキレてくるようなこともない。

そう思っていたのに、キレてきた人がいた。

しかもそれは、無意識だったし、そもそもそういう風に私の言動を取る人がいることも知らなかった。

だから私は自分の意見を言わなくなったんだな、と。

 

カウンセラーはすべての話を聞いてから言いました。

助けになりたいって思ったことはいいと思うのよ。

ただ相手の立場になって考えることも大事ね。

おそらくその子たちは、アドバイスよりも同調がして欲しかったから怒ったのね、と。

 

そしてそういう風に起こったのはおそらく私が母親とコミュニケーションを取らなかったからではないか、と聞いてきた。

母も私のことを知らないし話さない、私も母のことを知らないし話さない、というような関係だと、相手がどう思っているのか、と考える経験が浅くなる。

 

だからあなたが相手の思っていることを理解しながら発言できないことがあるのは、

きっと他の人よりもそういう経験が少ないからってだけだよ、と。

 

私はそう言われて気持ちが楽になった。

うまく人の思うことを理解できないのは、私がどこかおかしいのだろうか、と思っていた。

自分の知らないところで、相手にとって失礼になるような言葉を言ってしまうのではないか、もう性格的なもので、自分の環境的なもので、

直すことができないものではないのだろうか、と感じた。

 

でも経験が浅い、というのはこれから経験を積んでいけばなんとかなるということ。

そして私の発言の元になっていることは、悪いことではないということ。

自分の好きなように発言をしていいし、それで失敗しても、

それはただ経験を積んでいる段階なんだと思えたら少し楽になった。

 

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という感じでした。

今日のカウンセリングは得るものが多かったかな、と感じました。

明日と明後日はお仕事忙しいので、

今日言われたことを落とし込めるといいな、と思います。