社長とご飯

ここで書いたかは覚えていませんが、

今日本酒を売る小売店

販売スタッフとして働いています。

 

とは言っても、小さなお店で、

これから、というベンチャー企業みたいなもので、

そのほかのお仕事も色々とやりますし、

日本酒だけではなく、骨董品も売っているので、

覚えることもたくさんです。

 

正直仕事は楽しいはずです。

というか同年代の方に私と同じ条件で仕事があるけどどう?

と言われたら、皆やりたいです!!っていうと思う。

 

それぐらいいい仕事。

にも関わらず、私は仕事が辛いです。

 

多分過去のトラウマとかもあるんだろうし、

自分が仕事できないことによって迷惑かけていることや

自分自身なんでできないのかって不安になってしまうことなどがあるのだと思う。

 

それでちょっと言われただけで、すぐ萎縮してしまうし、

なんも言われていないのに勝手に自分を責めたりすることもある。

勝手に病んでいく、という。

 

一応社長さんもそういう過去が少しあったと聞いたので、

社長さんには小出しに自分の精神状態の話をしました。

さすがに自殺願望があることは言いませんでしたが、

カウンセリングに行って、

精神科にもいく予定があって、

自分は本当に仕事ができないから発達障害を疑っていて、など、

ちょいちょい話していました。

 

すると、取締りの方(社長のお母さん)が直接私に連絡をして、

「少し話を聞きました。一度ご飯に行けたら、と思います。」ときた。

 

話を聞くと、そのお母さんも精神的に病んだ経験があったらしい。

だから私が暗い接客をしていることや、

社長から話を聞いたりして、

今の私が心配になったらしい。

 

心配といっても、

このままだとビジネスが、っていう気持ちではなくて、

おそらく本当に私のことを心配してくれたのだと思う。

 

休みに、美味しいレストランに連れて行ってくれました。

それもただのおしゃれなレストランではなく、

過去にミシュラン星を獲得したこともあるようなレストラン。

 

最初はアフタヌーンティーって言っていて、

申し訳ないと思ったから、

レストランでって言ったのに、

まさかアフタヌーンティーよりも高いところに行くことになるとは...笑

恐れ多い。

 

でも、なんだろう。

余計に私をただ元気付けたいというか。

このご飯は、ただのご飯なんだっていう感じがして、

安心できた。

ちょっと嬉しかった。

 

とりあえずご飯はすごいのなんのって。

芸術性が高いだけではなく、

分子調理ということもあって、

食べても何がどうなっているのかわからない。

 

しかもキッチンの見えるカウンター席を取ってくれたので、

シェフの動きを近くで見ることができた。

ミシュラン獲得したことあるぐらいだから、

シェフの動きが本当に無駄ない。

すごく綺麗。

見ていて飽きない。

皆が情熱を注いでいる姿はかっこよかった。

 

そして、まあカクテルも頼んでくれて.....

そこまでしてくれるの.....なんでこんなに優しいんだろう...って思いました。

 

でもとりあえず色んな話をしました。

まずはその取り締まりがうつ病と付き合ったことなどを話してくれました。

ここで書くのは少し控えたいけど、

とりあえず色んなことがあって、

一人で抱えきれなくなったんだと思います。

それで自殺をすることを何度も考えたり、

橋から落ちたらどうかな、とかそんなことを考えたらしいです。

 

「ユキちゃんはまだそこまで行ってないよね?」

 

言葉に詰まりましたね。笑

そんな簡単に、いや、実はそこまで行ってるんです、とは言えない笑

 

だから特に何も言わず、唸ったのですが、

「ね、まだだね、って話を続けました」

 

気づいて欲しかったような、欲しくなかったような。

わからない。

 

でも、

「死のうとか考えていたのに、生きれるわけだからなんとかなるよ」

と言われたと気に少し気持ちが楽になりました。

 

私は自殺願望が出始めてから、

私はいつか死んでしまうのではないか、と思ったんです。

以前言ったかは覚えていませんが、

自殺するっていう人は恐らく本心では生きたいんです。

でも、もう脳をコントロールできなくなって、

もう頭の中で「死にたい」ってことしか考えられなくなってしまうんです。

 

それがずっと続くと死んでしまうのだと思います。

ある意味、何かに操られているようなんです。

 

だから私はいつか、何も考えられなくなって、

死ぬことを選んでしまうのではないか、という恐怖にも襲われていたのだと思います。

 

でも身近に私と同じように死ぬことまでを考えた人がいることを知って、

そしてその人が生きているのを見て、

私は自分にもまだ希望がある、と思えました。

 

本当は娘さんである社長さんがトイレに行っている間に、

母の方に私が今そういう状況にいることを伝えたかった。

助けを求めたかったんだと思う。

どうやってこの状況から抜けたのかを知りたかったし、

私が一人ではないことに安心したことを伝えたかったんだと思う。

 

今日のご飯行ってよかった。

重い話で、まさか社長と取り締まりもこんな話をたくさんするとは思わなかっただろうね。笑

でも、私は今日話せてよかった。

私ももう少し生きれるかなって思った。

この辛い状態から抜け出せるのかな、

頑張れるかなって。

少し思えた。

 

すごく大きな1歩だったと思う。

気を抜いて頑張ろうかな。

私生きれるかな。

 

とりあえず今日はご飯に行けてよかったです。