前職のオフィスを訪れに行った

前職は若干もめながら私はやめました。

 

私の上司はなんとか続けさせようと、

あの手この手で私が辞められないようにしたので、

その代わりに私はシンガポール人であるマネージャーに助けを求めました。

 

結果、上司や私の先輩には伝えず、

朝の会でいきなりマネージャーが

「ユキは今週いっぱいで辞める」と伝えたのです。

 

もちろんマネージャーにしか伝えておらず、

皆驚いていたし、

急に辞めることになって上司は不機嫌、

先輩は私に皮肉を言ったのを覚えています。

 

それぐらい別れ際は悪く、

そして私自身たくさんミスをしていたし、

態度も適当なところがあったので、

きっとよく思われていなかったと思います。

 

そして私自身も、

どうしても上司や先輩の価値観がわからなかったし、

皮肉を言われたり、ガン無視されたりと

気持ちのいいものではなかった。

 

そして、そういう風に感じる人がこの二人だけではなく、

全体に対して私は不信を持っていた。

 

中には今でも友人として仲良くしている人もいるし、

だから皆が皆そうではない、とわかっていながらも

人を信じることができなくなっていました。

 

それから1年経ち、

ちょうど私が辞めた頃ぐらいに

オフィスにまた訪れに行きました。

 

そもそも訪れる予定はなかったのですが、

たまたま隣のオフィスにいる高校の元同級生と一緒にお昼ご飯を食べる約束をしていて、

その流れで顔を出しに行きました。

 

正直怖かったです。

去年働いていたことを思い出して、辛くなるんじゃないかな、

また人間不信になるんじゃないかなって。

 

でも実際は前言ってたやばい先輩に会うまではなんともなくて、

当時よりも周りを客観視できていたな、と思います。

 

だからなのか、

今までなんでこうなんだろう、この人まじ無理って思っていた人が、

「あれ、この人ってこんな人だっけ?」ってなっていったのです。

 

まあ、私が働いていないから、イライラが溜まっていない状態で話せているのもあると思う。

でも普通に話しかけてくれて、私も普通に返して、

今までには感じられなかったような一体感みたいなのを感じました。

 

調理学校通っているの?と聞いてきて、

そこからお金はどうしているんだろう、とかそういう質問をしてきたけど、

 

当時だったら、「お金ないくせにこんなことして、しっかりしてんのかよ」とか思われているんだろうなって思っていただろうけど、

この時は、深追いすることなく答えられたし、

もしかしたら、どう人と話していいのかわからず、

そういう質問が出てきてしまうのかな、とも思い始めた。

 

思っていたほど私の働いていた場所は悪いところではなかった。

 

本当は私のしてしまったことについて謝りたいとも思った。

色々と流してはいけない情報を他者に流してしまった。

絶対にしてはいけないミスもたくさんした。

 

でもそれよりも自分で思い返して気づいたことがあるんです。

無愛想で全然ご飯も誘ってくれないし、私に直接話しかけることもない上司が嫌いだったのですが、

一度もミスを私のせいにしませんでした。

覚えている範囲でのことなのでうろ覚えですが、

少なくとも今思い返しても

私のミスを「すみません、うちの新卒が〇〇をしてしまいまして...。今度から言い聞かせるんで。」という風に責めることがなかったと思う。

 

むしろ上手いことを言って「それはですね、こういう理由があるからこうなんですよ」ってカバーしたり、カバーできない部分は「それはですね、間違いでですね....」と説明した。

「間違えても大丈夫。尻拭いはちゃんとするから」という言葉を守ってくれていたのです。

 

もちろん間違いをカバーするのは上司の仕事で、

対応も当たり前かもしれない。

 

でも私がミスを責めてしまうことを知っていたからか、

イライラを隠しきれていない部分があっても、

私を呼んで間違えたことを必要以上に追及することはなかった気がする。

むしろ黙っていたかもしれない。

 

それは彼なりに、私を守ってくれていたんだと思う。

多分彼なりに私が安心して働けるような環境を作ってくれようとしていたんだと思います。

 

感覚が違うし、私も精神的に病んでいて、

上司の悪い点しか見えていなかったけど、

今わかるようになって、

流れで直接感謝を伝えました。

 

すると上司の顔がピクって動いたんです。

私の方は見ないけど、

手を止めて耳を私の方に傾けてくれました。

 

今まで上司と気持ちを通じ合えたことがなかったと感じていたのですが、

このとき初めてお互いを少しだけ分かり合えたんじゃないかなって思います。

和解したな、という感じです。

 

私も言いながら、泣きそうになりました。

でもなんのために泣きそうだったのかわかりませんでした。

 

今書きながらわかったのは、私ずっと申し訳なかったんだな、と知りました。

毎回私がミスするたびに上司が説明して、責められて、責任を問われて、

それを目の当たりにして、自分でもなんとかしたいのに、できなくて辛かったんだと思います。

謝ることは簡単です。というのはどこから聞いたんだろう....先輩かな。笑

 

でも私も今は思います。

謝ることは簡単なんです。でも謝ってもやってしまったことは戻ってきません。

なんどもミスして、何度も謝られたりしたら、

逆に「謝ればいいってもんじゃないんだけど」って思い始めると思う。

 

だから私は結果を残したい、と踏ん張りました。

私がよくなっているところを見せたい、と。

でも全然良くならないし、それどころかどんどん悪くなっていく。

 

謝りたいけど、謝ればいいもんでもない。

今思うと、すっごく心の中で罪悪感が溜まっていたのだと思います。

そして「ごめんなさい」と何度も会社のスタッフに対して思っていたのだと思います。

でも何度ごめんなさいって言っても状況が変わるわけでもなしに、

結果も出せず、

辛かったんだと思います。

 

その気持ちを私はやっと

「ありがとうございます」という言葉で伝えることができたのだと思います。

 

そして私は今このブログを書きながらスッキリした感じが少しして、

ずっと抱えていたモヤモヤを私はイライラからくるものだと思っていたのですが、

これは「罪悪感」からくるモヤモヤだったのだと気付きました。

 

自分のせいで失敗したらどうしよう、という不安が強かったのだと思います。

 

いやー今日は行ってよかった。

きっと会社の人たちは私を恨んでいると思っていたけど、

皆温かく迎えてくれて嬉しかった。

 

後、さっき話した上司も来年の2、3月にはアメリカへ異動となるみたいです。

もうきっと会うことがないと思うと、

寂しいような懐かしいような、祝いたくなるような変な気持ちになりました。

でも素直に最後は「アメリカに行っても頑張ってください」と言えたことが嬉しかったです。

 

そして、この私の嫌いというか

なんどもこのブログでおかしいといってきたあの先輩は

相変わらずでした。

 

社長と話している時に

「先輩のメモの取り方のおかげで仕事が以前よりうまくできるようになった」と伝えると、

「それ彼女に直接言ってあげなよ。喜ぶよ」と言われたので、

 

嫌々ながらも言ってみたんですね。

そしたら「あ、本当〜?!覚えてないけどね笑笑メモの取り方って何笑」

ときましたね。

 

あ、すごい温度差。

 

結局彼女に関しては被害妄想とかはなく、

当時見たままの彼女でした。

 

上司と話している時に横にいて、

「あ、今これ絶対、(怖いって....なに?自分で選んだ道なのに?)とか心の中で批判しているな」と分かる感じでした。

私の考えすぎかな。

でも他の人に対して、そういう考えは浮かばなくなったけど、

その先輩に関してはまだ浮かぶから

きっと似たことは考えていたと思っている。

 

そして、私は今日オフィスに行って感じたことを振り返ったのです。

全然被害妄想をしたくなるような部分がなかった。

普通にいい人たちだった。

じゃあなんでこんなに疑り深くなったんだ、ひねくれたんだってことを考えたときに、

きっと唯一今日も話していて気持ちよくなかった先輩にすごい影響を受けていたんだな、と感じました。

あとは研修ですかね。

研修での人間関係や、先輩の考え方があまりにも新しくて衝撃的だったんだと思います。

だからもしかしたら、他の人たちも私が知らないだけで、

そういうふうに人に対して考えているのかな、と疑り深くなったのかもしれない。

 

怖いね。

たった1ヶ月間、そしてたった一人そういう人がいるだけで、

こんなにも自分が変わってしまうんだね。

 

私が影響されやすい性格だということもあると思うし、

私がその時精神的に弱かったからだと思う。

 

それでも今までオフィスで感じていた不信感や、

友人や今の仕事場で感じていた人に対する不安は、

 

どこかでこの人は私をうたぐるんじゃないか、

裏で何か言うんじゃないかっていう気持ちがあったからだけど、

 

そういう必要もなかったんだな、と。

たったこの一人と、あのとき研修にいた時の人たちの一部にそういう考えを持つ人がいたんだと思う。

影響されていたんだな。

 

でも逆を言えば、その一人と複数人を避ければ、

今までのように人を大事にしてても大丈夫ってことよね。

 

だから今日行って、私が人間不信になってしまったのは、

その先輩とのやりとりによるものであって、

その他の人とは普通に接しても、

きっと普通に返してくれたんだろうな、ということを知れてよかったです。