シンガポールでフードコーディネーターとして働いた人にメールをしてみた

なかなか食のお仕事が見つからず、

探していたのですが、

「日本だったら経験なくても雇ってもらえるのに....」

なんて思いながら日本の求人を見始めていました。

 

今ワンちゃんが亡くなりそうなステージにいなければ、

すぐ決断して行けたんだろうなあ、とないものねだりしていました。

 

その時に、フードコーディネーターに関して話している、あるコラムを見つけたのです。

大卒だけど食品関係の学科を出た女性が海外でもフードコーディネーターとして活躍したという話。

しかもそこは私の住んでいるシンガポール

 

いても立ってもいられなくて、メールしました。

優しい方で夜中の2時に長文の返事が返ってきて...嬉しかったです。

 

そこに書いてあるのは、

日本でフリーランスとして仕事を始めた時に、

ちょうどお声がけいただいて、たまたま働くことになったということ。

 

なーんだ、たまたまかって思うかもしれないけど、

私はそもそも経験がないとできないと思っていたんです。

彼女は食品関係の学科について、その後食品商社に3年ほど勤めていますが、

キッチン経験はおそらくないんです。

それでもできたということは私にもそういう道でお仕事ができる、ということなんです!

 

今まで散々キッチン経験がないとできない、と言われ続けていたので

この発見は嬉しかった。

 

ただ嬉しい、と思う傍、彼女はこんなことを言っていました。

「まずは、フードコーディネーターとしてどんな活動をしたいのか絞ったほうがいい」

 

すぐに答えが出るだろうなって思っていたのに、出ませんでした。

 

目標はあるのですが、

私はフードライティングをしたいのか、調理がしたいのか、

バイヤーになりたいのか、何がしたいのか分かりませんでした。

 

なんか気持ち的に言うと

 

バイヤー

メニュー開発

フードライティング

フードスタイリング

フードフォトグラファー

広告業

 

という順ですかね。

でもこの順序って、

私がしたい順ではない気がするんです。

上にある仕事の方が安定しているんです。

そして、こういうお仕事しているんだよって言った時に、

プロでなくてもすごいねーってなるお仕事なんです。

 

私ここ最近ずっと悩んでいました。

どんどん社会人経験をつけて、

バリバリと働いて、ちゃんとした言葉遣いを身につけている友人や同期に比べて、

私はずっと同じところに立っています。

何も変わっていないし、子供のままだと感じることが多くなってきたのです。

 

キッチンのお仕事は楽しいけど、

こんな言い方失礼だけど、高学歴ではない方が多いんです。

 

低学歴な人ほど幸せだ、という研究結果があって、

私はその通りだと感じました。

今が楽しければそれでいいって考える方が多いのかな。

そんな中私一人だけピリピリしていたなあ、というのも自覚していました。

 

ピリピリというか真剣というか。

楽しいだけでは物足りないのかもしれない。

 

でも、そう、子供だと感じる自分がいて、

こんな風に大人になっていく自分に不安を感じたのです。

 

また置いてかれる、という気持ちがなによりも辛かった。

 

でも一方で、私は皆のようにバリバリと働く能力がないということも悟った。

どれだけ仕事ができても、

ケアレスミスと物忘れの悪さでパアになってしまうんです。

なんていうんだろう。

例えば、本当はスピード早いのに、どれだけチェックしてもミスが出てきてしまうから、怖くなってなんどもチェックするようになって、

時間もかかるけど、

結局ミスが見つかる、といった具合です。

 

そういうのって信頼失うし、

嘘つかれているのかなって疑心あんぎになってしまう。

 

まあ、別にバリバリ働く仕事だけではなくて、

どの仕事をしてもぶち当たる問題だとは思います。

 

ただそれは責任が重ければ重いほど、

私に重くのしかかるし、

そういった意味では、私は皆と同じ仕事をしてはいけない、と思いました。

 

だから食の仕事がしたい、

あれもこれもしたい、というのは

私が本当にしたいのか、もうそれしか私にはできないと思っているのか

よくわからなくなってきました。

 

後父にも少し話した時に

「ユキは考えすぎだ」とも言われました。

 

もちろん周りというか、親も含めて、

応援はしたいけど、

「え、せっかく大学行ったのに調理やるの?」

「え、調理やめるの?」

って思われることは当たり前だと。

 

それにいちいち反応して、

考えを変えたりしなくていいんだと、

本当に自分のしたいことができるまで、

試行錯誤をすればいい、と言ってくれました。

 

他人と比べるな。

なんでそんなに比べるの?

というのは前職で働いていた時から言われました。

 

誰と比べているの?誰に言われた?と先輩に言われましたが、

私もさらっと「世間一般と」「言われていないけど、周りがそう思っている」と答えました。

 

父も「そんなユキが思っているほど周りはお前のことできていないと思っていない」と。

確かに2年間ちゃんと働き始めて、同じことを繰り返して気づいたのは、

ミスにもイライラしているんですけど、

そのミスを気にしすぎてしまって、動けなくなって、落ち込んでいる私にもっとイライラしているんだなって思いました。

 

悔しいんです。

私だって周りのこと気にしないで仕事したいけど、

でも気にしてしまうぐらい、

ミスをするたびに周りはすごい驚くから、

気にせずにいれないんです。

 

私だってプライドがあるんです。

持たないようにしているけど、

あなたたちのその言い方なんなのって思ってしまうことだってあるし、

私にこうするんだよ〜ああするんだよ〜みたいな言い方しているけど、

あなたたちだって!!って思うことあるんです。

仕方ないんです。

思ってしまうから。

私にだって今まで経験をしてきた部分があるから、

そういう部分が認められないで、

自分のミスばかりにフォーカスされているようで辛いんです。

 

でもそう考えてしまうこともわかっているから

耐えている、といった感じです。

 

話を戻すと、

結局周りの目が気になってしまったり、

自分の能力の無さからやれることが限られてきたりして、

 

本当に自分のやりたいことがなんなのかわからなくなってきました。

 

多分仕事ができていたら、

なんとも思わずに普通に仕事していたんだろうなって思うし、

どの仕事がやりたいってなっても迷わずに飛び込めるんだろうなって思った。

 

それが今できないって感じるから、ね。

 

なんかこうやってまだグダグダ悩んでいるのも大人らしくないなって

恥ずかしくなってきます。

 

なんか自分の存在が恥ずかしいです。

調理したいなー食の仕事したいなーって言っているだけで、

実際に手に職をつけられていないし、

 

手につけられないからって、

結局普通の仕事しようかなーって面接しているのに、

リクルートの方には、やっぱり食の仕事がしたいんすよねーって言っていたり、

 

なんかやるなら一つのことに集中しなよって思う反面、

もうなんかそうでもしなければ

不安で仕方がない部分も正直ありました。

 

実際食の仕事やるぞって言ってすっごく探していたんですけどね。

なかなか見つからないし、

そろそろ諦める頃なのかなって自分でもお思ったんです。

でも諦めようって決めて就活していたときの自分のストレスと絶望感を感じた時に、

あ、これは無理だって思ってしまったし

 

でも皆は無理だって思いながらも仕事しているのだとしたら、

私がこういう風に嫌だからやめる。

好きなことするっていう姿勢はわがままに見られるんだろうなって思うと

恥ずかしかったし、なんだか自分のことが嫌になりました。

 

それを父に言ったら

「皆は無理してでも働きたいならそれでいいけど、お前が同じようにできないなら

しなければいい」と言ってくれましたね。

 

なんかそんな優しい言葉をかけてくれる人だと思わなかったから、

昨日はなんか嬉しくて心が救われました。

 

でもそれでも考えてしまうんですよね。

そういう風に考える人ってどれぐらいいるんだろう、とか。

 

私がどれだけ今のままの自分でいい、と思っていても

周りがダメなら社会で生きていくことができないと思った。

 

周りがダメだと思ったら仕事が上手くいかない。

上手くいかなかったらお金がもらえない。

 

だから周りにいいって思ってもらえる自分でなければいけない。

皆のいうマトモでなければいけない、と

いつの間に思うようになっていたのかもしれない。