「スマート」とは

どういう話でそういう話になったのか覚えてないのですが、

 

今日のインターンシップが終わってから、

優しくしてくれているお兄さんみたいな人と話していました。

 

なんか話をしていて、

その流れで「ユキはスマートだ」と英語で言われました。

 

ちょっと驚きましたね。

その方のキッチン部門に私も3日間だけ参加して、

それで周りの人たちが結構

「あの子仕事できない」といったことを言っていたし、

そこの部門の人たちは仲いいので、

多分お互いにそういう話をしているはずなんです。

 

それなのに、スマート?

 

私「私(教えてもらったこと)全部覚えられてないよ」

兄「そりゃあ、そうだよ。多分このキッチンで全部覚えている人なんていないよ。

きっとシェフでさえもわかってないよ。まあ、一人だけわかっている人はいるか。」

 

と。

 

なんだろう、わからなくても大丈夫なんだよって言われているみたいで

少し嬉しかったし、安心した。

 

なにより嬉しかったのが、

私がスマートだという言葉はきっと私の見かけから来たものではないこと。

 

見かけというか、

今まで周りの人たちは私の大学名やら生い立ちを元に

私がどういう人なのかを判断して来ていた気がするんです。

 

お金持ちなんだな、とか

頭がいいんだな、とか。

 

でも実際の私の暮らしを知らないし、

私の頭の良さなんて測るものないし、

 

何より、そういうふうに周りに見られるから、

私もそれに見合った態度をとるようになった部分があると思うんです。

だから言語も、実際そんな話せてないけど、

ちょっと話せますよって感じを醸しだしてみたり。

 

でも、そういうのは結局本当の私ではないし、

私自身も経歴ばかりが賞賛されて嫌気がさしていたんです。

 

だから、あえて調理を始めてからは、

説明が必要でない限り、

大卒であることや、

言語をいくつか話せることや、

ややリッチめ(自分ではそれほど思ってなかったけど....)なことをはあまり出さないようにしていました。

 

出さないように、というか、

今までだったら、会ってすぐに自分のことをわかってほしいし、

自分がどういう人なのかわかってほしくて、

全部情報を言ってたんです。

どこの大学卒業して、結構頭いいけど自分は頭良くないとか、

言語話せるのは3つだけど、他にも勉強しているのがあるとか、

家は3つ持っているとか(父所有)、でも今は一番安いところに住んでいるとか。

 

あんま言わないようにしていたんです。

本当の私を見て欲しかったんです。

 

だから、嬉しくて。

そういうのを見ないで「スマート」だと言われたことが嬉しかったです。

 

もちろん、彼は私が大卒であることや、

いろんな言語を知っていること(スマートだと言われた時に聞かれた)、

多分リッチであることなどを

周囲の人づてに聞いていたとは思う。

 

でももしそれを聞いて、私をスマートだと思ったなら、

結構最初の方で言ってくれてたんじゃないかなって思う

 

3ヶ月経って、彼のキッチン部門で働いて、

私がなかなか覚えられないことや、

教えてもらったことを教えてもらった通りにできないことも知っているのに、

その上で言われた「スマート」っていうのが嬉しかった。

 

「私は頭いいです」アピールとかもしていないし、

言葉遣いもあんま気にしないで使っていたからね。

 

こう、たまにあるんですよ。

周りに色々となんでこんなのもできないの?って言われると

怒りから「いや、私あなたよりこういうところわかっていますけどね?」って思ってしまう部分があるんです。

それで、「これ、できてませんけど?」とか「これ、こうですよ」とか言葉とか態度で切り返すことがありました。

 

「私あなたよりもできるんです。だから私に口出ししないでください」というアピールです。笑

 

本当に今思うと、どれだけ子供なのか....笑

今でも思うことはあるのですが、

それをあまり出さないように頑張っていました。

 

それぞれ得意なこと、苦手なことがあるのだから、

相手のアドバイスはしっかりと聞いて、

相手の苦手な点は指さしをせずに、

寛大に受け入れよう、と考えるようになりました。

 

まだまだできていないけど笑

 

だからそういうこともしていないのに、ね。

しちゃってた瞬間はあったけど...笑

 

でもあまりしていなくて、

その上でスマート、だって。

 

なんか私の努力が救われたというか、

今まで経歴ばかり見て評価されていたと思っていたし、

私も色々と本性隠していたから、正しく評価されていなかったけど、

 

本当の私でもちゃんと評価されるんだって、

なんか嬉しかった。

 

 

言うの何度めだろう。笑

でもそれぐらい嬉しいんです。