食にまみれてみて

3つ目のコースが終わりました。

 

3つ目のコースから3ヶ月間ずっと学校とインターンシップを両立していて、

そのインターンシップも後2週間で終わります。

 

週に6日間、食漬けになることは、

その前からあったのですが、

その時はアルバイトでキッチンで働いていたので、

やっぱり自分の好きなときにシフトが入れられる。

 

調子悪かったら、シフトを減らしたりってことはできるんですけど、

インターンシップはそれができない。

アルバイトもフルで働いていたのは、週末の1日だけだったけど、

インターンシップは3日間です。

 

後、私のバイト先はミスをたくさんする私に寛大だったんですね。

それは日本人だからっていうのもあったと思うんです。

 

でも実際は、そんな甘くない。

 

だから実際にキッチンで働いたらっていうことがわかりやすいというか、

わかるというか、

そういう期間でした。

 

実際にやってみて、

思うことはたくさんありました。

 

*******

まず、キッチンというか、

高い教育を受けている人でないと一緒にお仕事できないかもしれないということです。

これは、差別とか偏見ではなくて、

....うーん

 

気づいたのが、

キッチンですごい悪い言葉を使うんですね。

冗談で使うのはいいんですけど、

普段から使うんです。

英語のf**kに言い換えさせてもらうと、

 

「あいつまじでf**kなんだけど、これもできねえのかよ」って感じです。

 

正直4,50代の方がそんな感じで愚痴っているのを見るのが

耐えられないです。

 

いい子ぶっているつもりはないのですが、

なんか苦手なんですよね。

 

そして、今まで色んな人に会ってきて、

そういう言葉遣いをする人ってあまり教育を受けていない方に多いな、と感じたのです。

実際に大学の友人や、留学先の人たちで、そんな言葉遣いをする人に会ったことがない。

ましてや人の悪口を方言だからわからない、とその人の目の前でいうこともないし、

裏でいうこともない。

 

それは以前働いていたところでも一緒で、

皆裏でいうんですね。

 

「〇〇さんのこういうところが苦手で、どうすればいいのかわからない」と相談ついでにって感じでならいいんですけど、

ただ愚痴っているだけっていうのが聞いているだけでストレスです。

愚痴ったって解決しないんだから、解決策編み出した方が将来的にも悩まないのに、とかって思うんです。

 

実際解決できない問題もたくさんあるから、愚痴るしかないのだと思うんですけど...。

 

キッチンではそういう言葉を使うのが普通だと聞いていたし、

私の母も結構そういう感じだから大丈夫だとは思っていたんですけど、

実際に行ってみて、

「あ、無理」

でした。

 

どれだけ食べ物が好きでも、

きついものはきつかったです。

 

******

それは、言葉遣いだけではなく、

ケアレスミスとか仕事への態度も一緒です。

 

前の会社には、

「どうせケアレスミスをたくさんして怒られるなら、自分の好きな仕事をしながらの方がいい」って仕事を辞める、と伝えた時に言ったんですね。

 

それで実際にキッチンのお仕事をして、

はるかに前の会社にいる頃よりは、向上心はあるし、

へこたれる回数も減ったと思う。

 

でもケアレスミスを指摘されて怖いっていう気持ちは残ったままです。

もしくは前職で叱られすぎて、ビビりやすくなったのかもしれません。

 

食ならどれだけ叱られても、なんとかなるっていうのは

違いました。

 

結局苦手なものは苦手だし、

どうにもできない。

 

だから、「自分の好きな仕事をした方がいい」というのは合っていたけど、

それにも度合いがあるということでした。

やっぱり自分の得意なことをした方がいいのかなって思いつつも、

未だに私の得意なことってなんだろうってなっている。

 

後、ケアレスミスではないんですけど、

前職で働いていた時にスピードにも問題があったんです。

数分でかけるようなメールに30分ぐらい時間を使っていたりしました。

自分でもなぜするのかわからなかったんですけど、

多分間違いが起こりやすいから間違えないように慎重になった結果、

気づいたらそれだけ時間がかかっているんだと思うんですね。

 

後、日々のプレッシャーかな。

仕事が遅いからなんとかしなければ、というプレッシャーで、

多分どんな小さなことも見逃さない気持ちで仕事をしていて、

なんだろう、結果は一緒なのにすごい時間がかかったというか。

後、疲れで眠くて、作業スピード遅くなっていました。

 

それは事務仕事だからだと思っていたんですけど、

キッチンでもそれは一緒で、

結局たくさん怒られると、

次はいつ怒られるんだろう、周りにどう思われるんだろうっていうことが怖くなって、

気になって、

作業スピードは落ちるんです。

 

それで、なんとかスピードを戻さなくてはって思うと、

同じように詳細に集中しすぎて、

さらに時間がかかる。

 

要するに、私の作業スピードが遅い、というのは

対人恐怖症からきているものもあるし、

自分の自信のなさからも来ているものなんだな、と知りました。

 

だからケアレスミスも含めて、

仕事を変えたらかどうにかなるっていうものでもなくて、

私自身が自分の得意なことを見つけたり、

これなら誰よりも評価してもらいやすい、とか

そういったものを見つけて自信をつけて、仕事をすることが大事だなって思えました、

 

そういう意味では、自分の好きなお仕事というか、

食である必要はもしかしたらなくて、

どちらかというと、自分がこれなら自信を持てるっていうことをやった方がいいのかな。

 

....でも結局自分の好きなことでないと仕事は続かないきがするので、

 

好きなことで、自信のあることですかね.....。

 

*****

後、書いたことにも続くのですが、

食だからなんとかなる、とならないこともあると思いました。

 

「好きなことだから週6で働いてもいい」

「好きなことだから辛くてもいい」

「好きなことだからたくさん学びたい」

という気持ちは起きませんでした。

 

週6はやはり辛いし、

というか食だからっていうよりも人とうまく接することができないからだと思うんですが、

毎日同じ人に会うっていうことがストレスなんですね。

それで、休みも1日しかないので、

自分の友人に会うか、一人で買い物に行くか、一人で家でゆっくりするか、

というオプションのうち一つしか選択できない。

 

正直家でもゆっくりしたいから、結局前職と同じように学校と仕事に行っている他の時間は家にいるんですよね。

 

結局分野を変えても、好きなことでも一緒か、と。

 

それで辛かったら、やっぱりその気持ちは長引くし、

調理教室を担当しているシェフとの相性が悪くて、

ストレス溜めていた時も、

調理教室で学びたいことはたくさんあるけど、

自分の力不足をわかっていたし、

シェフが短気なので、「それぐらいよくない?!」って思うところまでも

多分注意してくるし、

自分の勝手な想像で、私のことをきっと攻撃してくる。

で、結局調理教室でヘルパーとして行きたい、と思えなくなった。

 

確かに今キッチンで働いていて、

そろそろご飯の時間だ....早く食べたい!とか、

そろそろ仕事終わる!やったあ!みたいなことはなく、

 

それよりも、与えられた仕事を時間内に終わらせられなかったことに

落胆したりするから、

それなりにやっぱり食だからっていうのはあると思う。

 

でも、自分が思っていたよりは興味なかったかもしれない。

 

好きなことをするためなら、

意味がないと思う作業でも我慢したりできるって思ったけど、

それもそうでもなかった。笑

 

だから週6で働くっていうのも食であってもできないなって。

というか自分の好きなこと=食 ではないかもしれないということも思いました。

 

好きな分野っていう意味では、食で間違いないんですけど、

こう私を突き動かすものは他にあって、

だからどんなに興味あるって思っていた仕事でも

働く2日目、3日目にはストレスや疲れで作業効率が遅くなるんだと思うんです。

 

こう自分のモチベーションというか、

これさえあればなんとかなる!っていうものがないから、

そうなるんだと思うんですね。

 

レストランでアルバイトしていた時は

初めの頃は2日目だろうと、楽しくお仕事できていたし、

全然疲れなかったんですよね。

 

でもあるときから、

なんか心があ、これ無理だってなって

そこから働けなくなったのは自分でも覚えています。

 

でも何で、あ、だめだって感じたのかな.....

 

今思い出したのですが、

確かミス続きで、

キッチンのことをしっかり見ているならやらないミスを犯したんですね。

それが結構私の中では痛くて。

 

自分ではそういうつもりはなかったし、

しっかりと毎日目を見張っていたつもりなのに

起こしてしまった。

 

自分への自信がなくなりました。

 

自分ではできる、って思っていたことでも

やっぱりできないんだなって。

 

それが1度や2度ならまだしも何回もあって、

自分の好きな食ならって思ったのに、

そこでもまた起こして、

もうなんか自分を信じられなくなりました。

 

それと同時に、

確か日本食とローカル食をフュージョンしたものを作りたいって思っていたんです。

でも実際に作って、

レストランに持っていって、

文化が違うことで受け入れられやすいものと

受け入れられにくいものが結構あるんだなっていうことを知ったし、

 

そんなに皆はフュージョンを求めていないんだなっていうことも知った。

だから余計にやる気がなくなったんだと思う。

 

フュージョンを作りたいっていうのは私のわがままだけど、

やっぱりそれを見て

「うおお、こんな組み合わせ方もあるんだ!」って思わせたかったし、

それを機に、日本とシンガポールがもっとお互いのこと知りたいって思ってくれたらなって思っていた。

 

けど、フードカメラマンが言っていたように「それって誰のための利益になるの?」ってことですね。

 

やったことないことに挑戦しなければわからないじゃない!って言いたいけど、

 

でもどんどん私も挑戦して、何がしたいんだ?っていう思いが出てきた。

 

私が食で通じるところを見せたぐらいで、

日本とシンガポールの関係が良くなるのか?

というか私よりもそういう掛け合わせが上手い人は沢山いるし、

 

私は家庭料理を掛け合わせたいとか思っていたけど、

日本の家庭料理がシンガポールで浸透していないのに、

新しすぎないか?とか。

結局家庭料理を持ち込みたいっていうのは、

そんなに料理が上手くない、経験がない私だからやりたいって思ったんですよね。

 

もし私が和牛ビーフを扱うような人だったり、

お寿司の作り方を知っているようだったら、

きっと家庭料理をチョイスしなかったと思う。

 

ある意味甘えだなって思った。

 

でもだからと言って、

そういう調理を学ぶためにキッチンで働きたい、とは思わなくなった。

 

いや、家庭料理チョイスしたかな。

 

したな。

うん。

 

ん?

 

だから結局私は何がしたいんだ?

 

 

ん?

自分のしたいことが私にはできないかもしれないし、

需要もそんなないかもしれないから諦めていたってことなのかな、これは。

 

あれかな、

ミスをすごく注意されたり、怒られたりすごいするから、

私には無理だってなってたってことかな。

 

そういうことだな。

でも、方向性がとても違うっていうことはわかったね。

うん。

 

そのキッチンで働きたいっていう思いは全くなくて、

全然違うことがしたいって思い始めたのはあるね。

 

って感じです。