7秒で記憶がなくなる男

世界まる見えを見ていたら、

 

「ウソかマコトか、7秒で記憶をなくす男」と言う感じの題名で、

やっていました。

 

ヨーロッパ系の男の人があるウィルスによって、

47歳から記憶を長く持つことができなくなると言うものでした。

短くて7秒、長くて数分だけ。

 

だからテレビの取材の趣旨を伝えても、

数秒後には

「ところで君たちは何をしに来ているの?」

となるのです。

 

「えっと....先ほどテレビの趣旨をお伝えしたのですが...」

「本当に!おかしいな。初めてあなたたちを会ったんだけどな。」

 

と。

 

自分が書いたことも、

「朝起きた」と自分で書いた数分後に

もう一回

「朝起きた」と書いて会った。

 

それは2回目に書いた時に、

これが本当に起きた時刻だと思ったから。

 

私はそれを見て心が痛くなった。

あ、私もやっぱりそうなんだ、と見て思ったのです。

 

私も彼ほどではないけど、

記憶ができないんだって。

 

一時的なものなのか、

生まれた時からあった性質なのかはわからないけど、

 

覚えていないのに、

なぜって思うことがあったんです。

 

いつも聞いたこととかも覚えていないから、

全てメモして、

自分のメモを見て「こう書いてあるってことはきっとこうなんだろう」って

昔の自分を信じて判断します。

 

なんども聞いたことを、

まるで初めて聞くかのように聞いて、

同じ反応を人に対してしてしまうことがある。

 

今までは、ちょっとでも聞いたかな?って思ったら

聞かないようにしていたし、

もしくは「〇〇だったよね?」とあたかも覚えているよって感じで話す。

ただ、自分らしくいようって思ってからは、

そういった部分が目立つようになった。

 

自分がやってないって思ったことをやっていた。

聞いていない、と思ったことを聞いていた。

 

でも私はなんも覚えていなくて、

自分を信じられなくなった。

 

そういう経験がこの男性にもあるんだと思った。

 

自分が何者なのかわからなくなって、

なんでただ覚えると言うことができないんだって自分のことを責める。

 

記憶できないことは、辛いんです。