シニア犬

私の家には今年で16歳のシーズー犬がいます。

 

現在実家にいるのは、父と私だけで、

私も仕事をしていないことから中心となって面倒を見ていました。

 

ここ数日で、犬の様子が変わりました。

ご飯も食べず、お水も自分から飲まなくなり、

一度だけ泣き止んだと思って、見に行ったら、

横になって、目をかっぴらいたまま動きませんでした。

 

このまま亡くなるんじゃないか、と急にゾッとして、

急いでおやつを与えたら、

意識を戻して、口におやつを含みますが、なかなか咀嚼できず。

 

意識が戻ったのを見て、あれは本当に気絶していたんじゃないか、と思うと怖くなりました。

 

うんちもあまり出なくなったし、しようとするたんびに鳴いていたので、

便秘で胸が圧迫されているんじゃないか、と

獣医に診てもらいに行きました。

 

でも

 

腎臓の負担が大きくなっているからだろう、とのことでした。

もう長く生きられないし、

これからはどんどん悪化していく一方だと。

 

クリニック側は私が金銭がない、安楽死はいつになったらできるのか、

などといったことを聞いていることを知っています。

 

それは親がすでに安楽死させることに賛成をしているのと、

私一人で面倒見ていて、

ある時期から私がクリニック代を払うようになったからです。

 

犬の介護は思っていたよりも大変で、朝に何度も起きて、

インターンシップでは病欠を何度も取ったことがあります。

自粛期間中は就活がうまくいってないのもあって、

何度自殺を考えたか覚えていません。

 

体力的にも、精神的にも、金銭的にも愛犬の面倒を見るのが限界でした。

だから、せめて終わりが見えれば、

自殺などといったことを考えず、精一杯愛犬の介護ができるのではないか、と思ってのことでした。

 

私がすごく聞いているのを聞いて、

「この子は自分の犬を安楽死させたいんだな」って思われていたから、

言われたのかもしれない。

 

安楽死を考えてもいいステージにいる、と言われました。

 

正直すっっごく気持ちが楽になりました。

もう毎日深夜に何度も起きなくていい。

物事に集中できる。

毎月犬にかけていた2、3万円を他のことに使える。

 

でも、もちろんそれだけではないです。

辛いです。

いざ、安楽死となるとすごく辛いです。

 

まだ動くことのできる愛犬を、

安楽死させることが果たして、

愛犬の望んでいることなのだろうか。

 

今どれだけ苦しいのかを聞けたら、どれだけいいだろうか。

 

安楽死の予約はしました。

ただ今でもまだ悩んでいます。

 

安楽死は私の愛犬のためであってほしい。

なのに、自分が楽になるために安楽死を選ぼうとしているような気もする。

 

きっと愛犬のためにもいいことはわかっている。

でも私の中で3割が愛犬のためで、7割が自分のため、を占めている気がした。

そんな自分が嫌だし、こんな気持ちで安楽死を選べない。