犬の世話

これは、就職などには直接関係ないかもしれませんが、

自分の中では大きいことです。

 

これだけストレスを抱えているのは、

親のこと、就職のこと、自分がミスたくさんして大変だと言うことだけではなく、

 

犬の介護をしているから、という部分も大きいです。

 

私の愛犬が今年15歳で、

足腰が弱くて、

認知症になったので、

目も耳も悪くて、

おしっこもちびちびと不定期にしてしまいます。

 

朝起きたら、おしっことうんちだらけな上に、

踏みまくって、ウンチがあちこちについている、

なんてことも日常茶飯事です。

歯も無いのでご飯は飛び散るし、

体が痛いのか、鳴くことも多くなりました。

 

そういう面倒を見るのが大変と言うこともあるのですが、

それ以上にいつ亡くなってしまうのか、と

今かいまかと見つめている状況が辛いです。

 

仕事をしていたときは、

本当に身体がちょうど悪くなり始めた頃で、

たまに朝とか起きて、

ベッドから全然動かない愛犬を見て、

思わず息をしているのか

慌てて鼻の近くに耳を当てることも何度かありました。

 

私は誰かが自分の生きている側で

徐々に弱って亡くなるところを見たことがないのです。

 

祖父やいとこの母が亡くなったことはあるのですが、

住んでいるところが違うし、

年に1回訪れに行くだけなこともあって、

悲しかったけど、

感情移入というか、

もうこの世の終わりだって感覚はなくて、

どちらかというと、

本当に人って亡くなるんだ。

前来た時はにこやかに笑ってくれたのに、

もう話しかけてくれることもないんだ、と

思い出を噛み締めながら悲しかった、という感じでした。

 

でもこの愛犬は私が小学3年生の頃からずっと一緒にいて、

辛い時や悲しい時もそばにいてくれた存在です。

 

人よりも愛犬がなくなる方が大変なのか、と言われそうですが、

実際のところはそうなんだと思います.....

 

おじいちゃんが病院のベッドで寝転がって、

私が誰だかわからなかった時、

ショックは受けたけど、

しばらく考えたら、普通に生活に戻れました。

 

でも今は、すぐそばに犬がいるのです。

人間だったら体調が悪いだの、今日はどんな気持ちだのを聞けるけど、

犬はそんなことない。

身体を壊してからどれぐらいしたら亡くなるのかということも知らない。

 

次の日にはなくなってしまっているかもしれない。

 

そんなことを考えてしまうのです。

 

辛いんですよね。

動いていた後ろ足を引きずり始めるのを見たり、

認知症だと診断されてしまったり、

これから先ずっと取り続ける薬が増えていったり、

 

もうそろそろだよって言われているみたいに感じます。

私はただ自分の愛犬がなくなるのを手助けしているというか。

そんな気分になることがあります。

 

彼女が亡くなる時はそばにいてあげたい。

なにかしたいことがあるなら、

してあげたい。

 

でも、犬だから、もう年寄りだから、

彼女から何かを訴えてくることはあまりなくなりました。

それが余計に怖いです。

 

ずっとそばにいて当たり前だと思っていた存在が

いつかいなくなるということを知りながら一緒に暮らすのは、

こんなに辛いんだと、

私は人生において初めて死とはなんなのかを知った気がしました。

 

こんなに胸が張り裂けそうな気持ちになるんだな、と。

どれだけ泣いて、前向きになっても

事実は変わらなくて、だから受け入れていくのも本当は辛くて。

 

でもしょうがないから、

うまく歩けなくて、ヨボヨボしている愛犬を可愛いと、

ずっと寝たきりになって、おばちゃんだねって思いながら側で寝そべったり、

そういう風に考えることで、気を紛らわせています。

 

だから自分ではうまく気持ちを解消できていると思っていたけど、

実際はただ麻痺させている部分もあって、

私生活でなんだか気持ちが乗らないことが多いのも事実です。

もうなんか気持ちがずっと焦っているというか、

 

何か亡くなる前にできることはないか、

こんな風に自分のしたことをしたら、

後から自分が後悔してしまうのではないか、など。

色々と考えすぎてしまいます。

 

私も学校に行ったり、インターンシップに行ったりしているし、

父も仕事で忙しいし、

 

年寄りだというのに、

寂しい時期だというのに、

帰って来ても精神的に辛くて、

うまく面倒を見てあげたり、

散歩に連れて行けなったりして、

 

飼い主としては今のところ失格だな、と自分でも感じています。

それが余計にプレッシャーになっているのかな。

 

だから自分の人生がうまくいくためにも、

彼女のことで不安になるだけではなくて、

ちゃんとためになることを考えて、やってあげて、

私も自分の仕事ややりたいことにフォーカスできるようになるといいな、と思っています。