一人旅をして

昨日一人旅終了しました。

 

あっという間とも感じず、
ちょうどいい感じで旅を終えたな、と感じています。

 

すごい楽しかった。
大学生以来にこんなドキドキしたりしたので若返った気分。

 

ベトナムの人も暖かくて優しくて、お茶目な人ばかりで、
過ごしていて本当に楽しかったです。

 

そんな旅の中でも自分は「人の目をすごく気にしていた」ことに気づきました。

それは警戒でもあったし、信頼でもあったし、様々な意味で私は自分が自分でいてはいけない、と感じていました。

ただそれがあまりにもいきすぎている、
自分が思っているほど人は怖くないってことをこの旅でまた思い直すことができました。

 

最初は空港から出てすぐのこと。
ぼったくられたくなかったので、バスで行く、と決めていました。
外に出ると早速「タクシーどう?」と声かけてくる人がチラホラ。

 

騙されるもんかって思って、おもいっきり振り切りながら、
いかにも今時な女性に探しているバスがどこに来ているのかを聞きました。
その時もタクシーどう?って若いお兄さんが周りでうろちょろしていたのですが、
私がバスを探していて、女性は場所がわからないことに気づくと、
すぐ(不服そうではあったけど)「これはあそこ」と身振りで教えてくれました。

 

これがもし中国であったなら、あのおばさんのような騙し方であれば、きっと
「このバスはもうないよ。タクシー乗ろう」って言うことができた。

 

それをしなかった。そういう方法がある、と分かっていても、さすがにそこまでしてボッタくるのは、って思った部分があるんじゃないかと信じています。

 

だからそこで一気に気が抜けました。
あれ、騙してこない、と。

バス乗る時もしっかりとお釣り返してくれた。

 

ホテルでも似たことがその後起きました。

チェックイン時にお札が足りないから後で〇〇ベトナムドン返すね、と。
その額がネットで見た「荷物を運ぶ際のチップ」と同額だったのです。
わざわざお札を見せてくるところも怪しい、と思い、私はその人のことを信用できませんでした。

 

いざその人が2階まで運ぶよって言ったとき、言いなりになりたくなかったし、
ここで運んだからまたお金ちょうだいって言われるのも嫌だった。

自分で運ぶ、と言ったら面食らった顔して、
「いや...やるよ....」と運びました。

 

いつこの人達に騙されるのか。
簡易的なホテルだったので、荷物やお金を滞在時に盗むようなところではないのだろうか、と不安になりました。

 

しかし、中に入ると、エアコンをつけて、しばらくは暑いから我慢ねーってにこやかに言って、後は部屋の説明もしてくれました。

私はもう不信感で、あっそって感じの態度になってしまったのですが、
その人が部屋を出てからエアコンの温度を見たら20度でした。

 

チップ代としてお金が取られたとしても、本当に私を「お金持ちのカモ」としてしか見てなかったのかな。

多分重いから持ってあげよう、とか、
少なくとも暑いから20度まで下げてあげようって気持ちでエアコンを下げてくれたのだと思います。

 

騙す人みんながみんな悪いわけではない、と分かっていたのに、
いつの間に私はここまで人を不信に思うようになっていたのか、と

自分の過度な不信感に気づきました。

 

日本でも洋服試着して、友人に見せるためにカーテンをあけて意見を聞いたりとキャッキャッしたあげく、結局服を買わなかった時、
店員さんが暗い顔をしていたので
「なんだよ、遊ぶだけ遊んで、いらないのかよ。まじうざい。ブサイクなくせになにをしてるんだ」って私に向かって思ったのだろうと思っていました。

 

それを聞いた友人はひいて、
「ユキ、前々からなんか変わったって思ったけど、そんなこと思うようになってたのね...」と心配してくれました。

 

それを言われた時はピンとこなかったのですが、
ホテルにチェックインしたばかりのときにようやく事の深刻さに気づきました。

私ここまで人を信じられなくなっていたのか。

 

まだまだストーリーはたくさんあります。
でも今はここまでで。

この5日間は私の心を癒してくれるような旅でした。

世界がもう少し優しい場所だと信じたいです。