調理好き

ここ最近、

趣味＝仕事にできないかもしれない、と落ち込んでいたし、

アルバイトもわざとではないけど、

徐々にスピードが落ちて、

苦手な上司に「わざとやってるの？ってぐらい遅いよ」っと

毒づかれました。

わざとじゃないし、必死なんだけど、

なんか体が動かない。

そういえば、前職でもこんなことあったなあ。

やっぱり私、好きなことでもそんな本気になれなくて、

苦手なものは苦手なまま終わるのかなあ、

なんてしみじみ思っていました。

それが、昨日アルバイトで久しぶりに包丁を握らせてもらって

気持ちが一変。

なんか包丁握って、メインのお肉を切らせてもらったときに、

一気に集中しようって気が集まったんですよね。

もうその人の指先から切り方まで、見逃さまいってすごい見れたし、

最近は周りが気になって、集中できなかったのに、

握っている間は集中しすぎて、

声をかけられても無視してしまうぐらいでした。

しかもその後に、

いつも通りご飯よそう作業に入ったのですが、

よっぽど楽しかったのか、

いつもの倍以上は早いスピードで進むことができた。

自分でもびっくりしたし、

なんだ私まだ調理好きじゃないってホッとしました。

後、びっくりしたのは、

普段やっている作業が

調理ですごい役に立ったということ。

普段は

品ができたらご飯をよそい、

待っている間は、

ご飯を追加で炊くか確認したり、

漬物を小皿によそったり、

ソースが全て足りているか、

足りていなかったら、火にかけたり、

足りないお皿やコップは洗い場まで取りに行ったり、など、

同時進行でいろんなことをしています。

1分で品ができる時もあれば、5分待つときもある。

それを自分で今ならこれができる、と考えてする。

後は、ご飯も無くなったらお客さんに出せなくなるので、

いつなくなるのかを見計らい、

十穀米もあるのですが、釜は二つだけなので、

十穀米を炊くのか、白米を炊くのか、など

色々と考えます。

でも正直こんなん誰でもできるし、

頭もそんな使わないし、

ご飯のグラム数だって、

測るにこしたことないけど、

そんな10gm違ってもお客さんにはわからないしなあ、

なんのために正確に測っているんだろうって感じで、

なんかなあって気持ちを持ちつつ、

簡単だと思う作業をそつなくこなせていない自分に苛立っていました。

ところが今日家で久々に御飯を作ったときにびっくり。

ウェブサイトから見つけたハンバーグを作ろうと思ったのですね。

いつもだったら「〇〇時ぐらいにできる」「後〇〇分でできる」と父に言って、

結局時間を越すことがあるんですが、

仕事で品ができる間を見計らって、他の作業をしていたからか、

時間の感覚がわかるようになったみたいです。

ちゃんと宣言した時間少し前に終わりました。

グラム数も普段から測っているから、

以前だったら「あ、10gm少ない...あ、10gm入れすぎた」を繰り返すところも、

スパッと終わり、

いつもアルバイトで、揚げ物が出来上るとタイマーがなるのですが、

どれぐらいの間ならその後、火にかけていても大丈夫なのかを

感覚でわかっていたせいか、

タイマーがなっても

冷静に今やっている作業を中断して、

ハンバーグを裏返せた。

少し失敗しても、

なんか感覚で、

ここで失敗したからといって、

もう一回やり直したらもっと酷くなりそうってことも感じた。

という感じで、

なんだろう、全体の流れがスムーズになったし、

無駄がなくなったというか。

すごいびっくり。

やっていることが全て染みついているの。

ご飯の取り方も、

今までだったら、あせあせとほぐして、

そーっと欲しい分だけお茶碗にのせるのですが、

今日は、これぐらいのご飯食べたいなーって思いながら、

炊飯器を開けたら、

いつの間にご飯は綺麗にほぐれて、

お茶碗の上には食べたいぶんのご飯がのっていました。

考えている間に、無意識にやってたっぽく

どうやってほぐれて、お茶碗に乗ったのか記憶にない笑

そんな自分に今日は感動しました。

ハンバーグも、初めて試すレシピなのに美味しくてびっくり。

レストランのシェフには、

「ユキがやっている作業はレストランや調理においてベースとなることだよ。とてもいいトレーニングをしてるんだよ」って言われて、

どうせ人が抜けたから、そうやって私を引きとめようとしているんでしょうって、

ひねくれていましたが、

今日やっとどういう意味なのかわかりました。

疑ってごめんなさい。笑

だからなんだろう、

すごい

言葉で言えないけど、

こうなんかブワッときました。

なんか嬉しいというか、

自分が無駄だと思ってやっていたことが、

全然無駄ではなかったし、

こういう風に現れているってことは、

自分ではこの数ヶ月、

なにも変わっていないと思っていたけど、

ちゃんとスキルアップしていたんだって

頑張れていたし、その成果が出ているんだって思えて、

なんか

嬉しかったです。

やった分だけ、なにか返ってくるって嬉しい。