Authenticity
この単語は「本物」ということです。
本物とか、真実とか、100%合っているとか、
そういう意味のある単語です。
今日インタビューに行ってきました。
私は、心から自分の売るものをいい、と思えるものを売っている企業で働きたいと思っていたし、
それを有名なシェフに伝えたら、そんなところがあるよって紹介してくれたんですね。
スーパーマーケットなのですが、
自分たちの息子がグルテンを摂取することができなくて、他にもアレルギーがあるということで、
その両親が自らオーストラリアに行って、
選んだものを売っているらしいです。
直接そのお二方と話したのですが、
まあ、優しそうな方々。
普通にお話を聞くぶんには楽しく話せそうな人たち。
まあ、ただ緊張していたのでそれどころではなかったです。笑
なんでこんな話をするかというとですね。
社会人になってもauthenticでいられる人はいるのかなって思ったんです。
嘘をつくことは必要だけど、
自分の信念を貫けるかっていうことは大事だと思っているんです。
ネットでは、「息子のためを思って開いたんだ」って書いてあったんです。
彼らは、口でもスーパーはグルテンフリーだと言っていましたが、
スーパーを回ったときに、グルテン粉を見つけました。
オーストラリアから輸入している、といったことを強調する割には、
スーパーの中はイタリアやイギリス、中にはマレーシアのブランドのものもありました。
お肉類はオーストラリアから輸入したものを加工して作っている、と言っていたし、
「オーストラリアからの品のみ取り扱っている」とも言わなかったので、
嘘をついているわけでもないし、間違ってはいない。
でも結局このお店はなんのために開いたんだろう。
息子を理由にただお店を開きたかっただけなような気がした。
もちろんオーストラリアも輸入たくさんしているから、
全てオーストラリア発で売ることは難しかったかもしれない。
ただ私が「そういえばウェブサイトではオーストラリアから、と書かれて居ましたが、先ほどイギリスやイタリアなどからの品も多く見ました。どうやって輸入しているんですか?」と最後の質問をしおえてからなのかはわからないけど、
オーストラリアのお肉を使っているから、ウェブサイトにはオーストラリアが載っている(嘘はついていない)という感じで話されました。
特にあなたが嘘ついている、とかそうではなくて、
純粋になぜ全てオーストラリアからの品ではなく、
イギリスだけに絞ることもできたのに、
中にはマレーシアの品もあるのだろうか、と
私は興味を持っていたんです。
なにを基準に選んでいるのか、
どんな方針があるのか、
ただ知りたかったのですが...ね。
なんかうまく言えないけど、
たまに社会人の方と仕事をすることについて話すときに
悲しくなるんです。
なぜ疑い合うんだろう。
なぜ嘘をつくんだろう。
なぜ心にないことを言えるんだろう。
私は本気で息子のためを思って、始めたビジネスだと思っていました。
本当にそうだったのかもしれませんが、
そうだとしたら、グルテンフリーであることは守る必要があったと思う。
そして、何よりインタビューをしていて、
私は営業というポジションでインタビューしていたにもかかわらず、
まずはbutcheryで経験を3~6ヶ月積んでほしいという話になった。
知識をまず知る必要があると。
私「私はお肉を中心に行うことになるのですか?」
店「.....いや、他の調味料なども将来的にはやってもらうよ」
私「そうなんですね....私実はシニア犬を飼っていて、その面倒を見なければいけないので遅くまで働けないんです。お仕事内容は魅力的ですが、butcheryで長時間働くことを考えると悩みます」
店「.....まあ、6ヶ月ではなくてね、3ヶ月にしましょうか?」
なんかそれを聞いて、悲しくなったんです。
3~6ヶ月、というのは彼らが、私が学ぶのに必要だと思った期間なんですよね。
早い人は3ヶ月、遅い人は6ヶ月、
だから彼らは自分のものを大切に扱うなら、期間を左右しないはずなんです。
でも私が長時間だとちょっと、という話をしたら短くしてきた。
それって結局、
Butcheryに人が足りないから、しばらく働いてほしいのか、
人材を逃したくないから、自分のスタッフの質を下げるのか、
ということをやっているんです。
しかもそれを私は正しくない方法でやっていると感じています。
私が長時間労働がちょっと...という話をしたなら、
まずは短時間にする代わりに、給料を減らすことを話せばよかった。
でも3ヶ月にする、といったことによって、
クオリティを保ちたいだとか、そういう話はなかったということです。
そもそも人材としての私を育てるつもりがないというか、
育てるつもりがないのはいいのですが、
育てるふりをして、実はそんな考えていない、といった感じが
私を甘く見られたように感じました。
あれだけ
「私たちは自分たちでいろんな国を回って、食材を調べている」
「私たちのお肉は本当に美味しいものを作っている」
とか言っていたのに、
それらが本当のことにもかかわらず、
多分食への向き合いかたは本気であるにもかかわらず、
私はどこか100%信用することができませんでした。
それに対して皆だったらどうするんだろう。
社会とはそんなもんだ。少しの嘘が混じっていたって、
しっかりと勉強させてもらえて、お給料もらえて、生活できればいいじゃないかって思うのかな。
もうこの「genuine(本物)でいようぜ」って思う気持ちを折った方がいいのだろうか。
実際に悪い人ではないし、私が必要以上に人材として使われる可能性があるけど、
それだけのこと。
って思えるのかな。
なんかただ話聞いていて悲しかった。
自分が思うような職場はないのかなって。
なんだろうね。
働けたらきっと楽しい!ってワクワクしていた
優先候補が、ね。
開けてみたら、なんか違ったってなっていて
自分でも戸惑っています。
今までアルバイトも、直感で選んでいたけど、
その結果30社ぐらい受けてやっと1社受かるみたいな感じだし、
同じことを今やってもいいけど、
なんせ小さな国だから20社も、しかもマトを絞って受けていたら、
きっと私のことがそこの業界に知られるだろうし、
次転職した時に、
以前インタビューしたところに再度することになりそう。
大人ってやーね。
直感だけで物事を決められなくなっていく。
でも、今のところ
直感がNOって言っているのに選んで後悔することばかりな気がするのよね。
たまには自分のguts feelingを信じてみたいなとも思う。