人と違う
私は「自分は人と違う」と言うことを親から否定されてきました。
そんなに言うほどおかしくない。
私は普通だと言われて育ってきました。
そう言われながらも、
じゃあなぜ私は皆のように授業が聞けないのだろうか?
なぜ私は他の子達と違う遊び方をするのだろうか?
なぜ一人で過ごしてはいけないのだろうか?
と小さい頃から疑問があった。
でも、今字が読めない障害男の子をテーマにした漫画を読んではっきりとわかった。
私は違う。
そこには「違う」ものが違うけど、私がずっと思っていたことがたくさん書かれていた。
「年齢が上がればよくなるものだと思っていた」
「できないことを嘘ついて、臨機応変にやっていたら都合悪くなると言い訳する、と言われるようになった」
「今のうちにやらないと、ろくな大人にならないよ」
と言った言葉が漫画にあって、
全く一緒ではないけど、
私もよく嘘つくんじゃない、なぜこんな簡単なこともできないんだって言われた。
アルバイトでは、「今こんな感じだと、大人になった時に壁にぶつかるね」って言われた。
どれだけ努力してもなんとかならないものもあることを大学生の時に知った。
辛い。
私はただ他の人と少し違った感覚を持っていて、特別なんだと思っていた。
でもそれが大人になるにつれて、
そうではなくて、根本が違うのだと知らされた。
漫画の主人公はできないことを隠していたら、
天然って呼ばれるようになっていた。
私もそうなのかなあ、と。
後「底辺の高校に入って見下していたけど、こんなやつでも字は読めるのに俺は読めない。俺はそれ以下なんだ」って言った部分があって、
すごい共感できた。
私は今周りにいる人たちよりも、何かに優れていることはわかっている。
それなのに、何かができないことでそれ以下に思われていることが悔しかった。
それがなんなのかはわからないけど。
アスペルガーとADHDの軽度の症状が重なっているのかなって勝手に思っているけど。
でもそういう障害だってことにして、甘えたいんでしょって思われるのも嫌だったから、
本当に障害なのかな、ってなんども自分のことを疑った。
ただ、さすがにね、
アルバイトでスピードは上がっているのに、
ご飯の取り間違いをする自分を見て、
あ、私やっぱりダメなんだ。
普通じゃないって思った。
ただ書いてあるお米を取るだけなのに、
なぜできないんだろう。
高校生の時に饅頭を売る時に、
カスタードではなく、あんこを10個渡したのも、
偶然ではなかったんだって、
その時に感じた。
どこかであれは、私の認識不足で大人になりきれてなかったから、
したんだって思いたかった。
そしたら努力次第でなんとかなるから。
でも、私はそう言う性質を持っているんだって知ってしまったら、
私はこれからも間違い続けて、怒られ続けることになる。
最初のうちはまだ慣れていないからって済まされることも、
きっといい加減にしろって言われる日が来る。
それが怖い。
向き合うのが怖い。
「やりたい仕事を選ぶのではなく、いつしか自分のできるお金になる仕事を選ぶようになっていた」って言うのも共感できた。
どうすればいいのかわからない。
自分の好きなことならって思った食でも、結局同じことが起こる。
自分の得意なことをやればいいって思いながらも、
得意なことが見つからない。
と言うのも、自分が苦手なことで社会は溢れている。
自分の得意なものがあやふやだけど、
自分の苦手なものもセットで付いて来るんだなっていう感じはする。
だから怖いよ。
私がこれから向かう壁はとてつもなく大きい。
努力どうのこうので解決するものでもない。
どう向き合うのかもわからない。
でも漫画の中で言っていた「自分が障害だとわかったら、どのカードで勝負すればいいのかわかる」が少しだけ救いになった。
どう勝負できるのかはわからないけど、
皆にできることが自分にできなくても、
皆みたいに生きることはできるのかなって希望を感じた。
まだ2巻までしか読めてないから、
明日続きを読もう。