またまたアイデンティティの話

人材派遣との面接の時に、

「(日本らしい環境が合わないらしいって言った後)じゃあなんで日本で住んだの?」と聞かれました。

 

その時に私は「日本人として育ってきて、日本のことはわからないのはどうなのかなって思って引っ越した」と言いました。

 

でもまてよ、そもそも日本らしい環境が合わない、と思ったならなぜ日本に行くの?

シンガポールの大学はつまらなさそうだからっていうのはわかったとして....

なんでだろうって考えていたら、

そこしか行くところがなかったんだと気付きました。

 

私に〇〇行きたい!ってとこがあるなら良かった。

でもなくて、シンガポールの大学はつまらなさそうで、

日本に4年も住むのもなあっていう気持ちがあった。

 

けど金銭的にも文化背景的にも日本かシンガポールの大学に行くのが一番良かった。

 

そういうのを含めて、

なんだろう、

私は自分が中華系の方の色が強く感じているけど、

日本人らしい自分を見てすごい悩んでいた。

 

でも私が日本人らしくなったのは、チョイスがそれしかなかったからかもしれない。

日本に行きたかったわけではないけど、

どこかで昔のいじめとかのトラウマを克服したいって思っていた。

こっちだとそんなに有名な大学には行けないけど、

日本の大学なら帰国子女枠で行ける。

 

よっぽど嫌ではない限り、大体の人は日本に住むと思う。

海外に行くわけだし。

 

私もよく日本人と話すし、日本語で話すし、日本食を食べるし、

でもそれも日本人学校にいたから思考も日本人になるし、

英語も、外国人の友達がいたわけではなかったから、日本語だし、

家で出るご飯も日本食が多かった。

 

日本人として育てられてきたんだっていうことに改めて気付かされた。

そして、そんな自分に違和感を持ち始めたということにも気づいた。

 

性同一性障害の人ってこんな気持ちなのかな。

 

なんか完全な日本人ではないのに、

自分から見ても周りから見ても、

日本人に見えるから弁明ができなくてもどかしい。

 

でもだからと言って、あなたは日本人じゃない、

外国人だ。って言われるのも違う。

違う、というか、

今まで自分の居場所だと思って安心していた場所をでてけって

言われているような感覚。

 

会社で、日本人が皆どっか行って、そしたらその内の一人が

「日本人でミーティングするから、社内の面倒見てね」って。

 

すごいショックだった。

そんな深い意味ないのわかっていたけど、

アイデンティティで悩んでいたし、先輩にもユキは外人だから、みたいに言われていたのもあって、

すごい自分だけ線を引かれているような気持ちだった。

 

うまく伝わらないけど、

 

今まで引かれていなかったのは、私が日本人っぽく振舞っていたらかなのかな、とか。

それをしなくなったら距離取られるのかあ、みたいな。

 

一方で、私がどんなことをしても、

私が生まれ育ったシンガポールの話をすると、

シンガポール好きだねって話になるし、

私がマレーシアで食べていたご飯と似ているものが香港で出てきたときは、

テンション上がったのに、何こいつ、みたいな目で見られた。

 

私が私のいたいようにいれないのって辛い。

 

私が今もし中国人になりたい、シンガポール人になりたいって言ったら、

どうなるんだろう。

 

今の自分ってなんか違う