「自分は人と違う」

小さい頃から感じていることです。

 

前も言ったか覚えてませんが、

幼少期を思い出すとかなり人と違ったなと思います。

 

やたら正義感強くて、上級生だろうと知らない人だろうと、間違っていることをしていたらすぐに怒って、言ったし。

休み時間やお昼の時間に一人で漫画読んだり、絵を描いたりするのが楽しかったし。

いじめられた時も冷めていたというか。辛かったは辛かったけど、なんでこんなことに付き合わされているんだろう、と冷静だった部分はあります。

ブレないというか。

 

ストレスとか家庭で起こっていることとかも充分関係すると思いますが、

でも自分は何か違う。

普通の人がしないことをしてしまう、ということは思っていました。

 

でもそれを周りの人は快く思わなかったんですよね。

 

私が小学一年生の時、塗り絵で人を塗る時、

肌を全然違う色でぐっちゃぐちゃに描いて、

服もカラーのセンスがないのでは、と思うように

好き勝手にいろんな色をぐっちゃぐちゃに描いていく。

だから顔と腕の色は違うし、服も同じトップスでも違う色のところがあった。

すごいうまく描けたと思ったから、

おばあちゃんに見せようと思って駆け込んで、

自信満々に見せたら

「何この色?!おもっせえの(おかしいの)。」

 

それで近所にいるひとつ下の女の子が遊びに来ていて、

同じ塗り絵を塗って居たんですね。

ちゃんと正しいところに正しい色を塗って、

しかも綺麗に線の中に収まっている。

濃い薄いもなくとても綺麗だった。

「〇〇ちゃんの塗り絵を見て。綺麗に塗られている。それに比べてあなたのは本当に汚ねえの」

 

すっごいショックでした。

肌色は肌色に使う。ここはきっとこういう色を使うっていうことはわかって居たのですが、私は塗りたいように塗ったのです。

絶対にその女の子の方が正しいことをわかっていた。

でも私は自分の方が魅力的だと思っていた。

 

「なのに、おばあちゃんは綺麗に塗られたものを好んで、私のものをおかしいと評価した」

というのを強く思いながら2階へ駆け込んで泣いたのを覚えています。

 

今思うと、その時に初めて他人とのズレを感じたのかもしれません。

 

他にも幼稚園の時に

「私って宇宙人なの?左利きだし、*腕回るし、天然パーマだし」って

(*机に手をついたまま、一周捻ることができた。)

本気で聞いた時も、

父がショックを受けて「お前は普通だよ」って抱きしめられたこともあります。

 

小学生の時に昼休みに一人で「隣の山田くん」という漫画を教室で読んでいた時も、

遊びに誘ってくれた子がいたのに、

「今漫画読んでるから大丈夫!」って言ったら、教室にいた担任に「遊びに行きなさい」って低い声で怒られたこともありました。

 

私は特に人と違うことを悪いと思っていなかったし、

そもそもそういった分別もついていなかった。

私は自分が左利きだから、腕回るから、なんで人と違うんだろうと興味を持った。

私はただ漫画が面白いから、読みたいと思って中にいた。

ただそれだけだったのに、まるで私が悪いことをしているかのように

周りは注意したり、なだめたりする。

 

そんな幼少期でした。

 

飲み込みは遅くて、授業についていけなくて当たり前。

小学1年生の時に、授業参観で得意になったことを披露する時、

周りの子は二桁の足し算だったのに、私だけ一桁の引き算だった。

漢字が好きだから、テストで時間が余った時は端っこに思い出せる漢字を書いていく。

一輪車とか竹馬とか好きだったから、時間さえあれば毎日一人で練習をしに行った。

友達も普通にいた。

 

私にはとても自然なことだった。

クラスが居心地悪くて逃げたというよりも、

むしろ自分のやっていることが好きで、

周りが見えていなかったように思う。

そんな私を嫌いだって思う人の方が圧倒的に多かった。

だから仲間はずれをされることに敏感ではあった。

 

そしてそれらすべてを私は悪いとは思わなかった。

こうなることは仕方がないとも思っていた。

でも人と違う自分を見ていつも焦っていた。

なぜ皆に追いつかないんだろうというのはよく思っていた。

 

ちょっと幼少期の話をだらだらとしてしまった。

なんか確認がしたかったというか、自分は人と違う、と感じ始めたのは

どこなのかって探ってたら長くなってしまいました。

 

でもそんな感じで私は徐々に何かが違うと思い始めたし、

それを周りはよく思わないっていうことも感じていました。

あんまり好かれないし。

いやー、本当にびっくりするぐらい、何もした覚えがなくてもなぜか、ねえ笑

 

急になぜこんな話をしたかというと、

また昔のバラエティ番組を見ていまして、

「ベストハウス1、2、3」で驚異的な脳を持つ人ベスト3っていうのを見ていたんですよ。

 

それでアハ体験で有名な茂木さんがプレゼンしていたんですけど、

ベスト3に紹介した人が、計算機を使わずに計算できて、

円周率も100桁までできるっていう、軽い自閉症を持った方なんです。

 

こう、数字が頭の中では映像になって見えるから、

だから見るもの全てに数字があるように見えるらしい。

 

そのせいで、人とうまくコミュニケーションをとることができず、

だからVTRでは木に向かっている幼少期のその方を再現して、

それで別の子供が「おかしいの!」ってヤイヤイとしているのとかがありました。

 

仕事も見つからず、落ち込んでいた時に

父が「お前は病気をして数字が見えるようになってから、もう20年が経ったんだな。お前は本当によく頑張った」って言ったんです。

 

それを見て、私は涙がダラーっと出ました。

なぜかわからないけど、私も自分の昔のことを思い出して投影していたのかもしれません。

 

それでこの方は結局、自分を生かしてくれたのは父だ。だから恩返しがしたい、といった感じで、

注目されること、人がたくさんいるところにいなければいけないという苦痛に耐えて、

皆の前で円周率を5時間かけて、言い切ったのです。

きっと自分でも練習したのかなって思うぐらい最初はスラスラ言えるし、

5時間も座って言うっていうのは私からしても苦痛です。

その後のことを考えても注目されるから大変になると言うことはわかっていながら下した決断です。

それで注目されて....今は何してるんだろうね。でも生活は豊かになったし、

周りの見る目も変わったんじゃないかな。

 

茂木さんは、このVTRを見せた後、

「人と違うことというのは、短所にも長所にもなり得る。だから周りに自分の変わったところをダメだと言わず、伸ばしてくれる環境があることが大事」

みたいなことを言いました。

 

私は散々周りの人に私の「人と違う」って言うことは思い込みだって言う風に親に言われたり、違うことをすると悲しまれたりしていたし、

だから、自分は人と変わらないのに自分は特別だとかって思い込んで、

人と違う行動をとったりしていたのかな、とか。

 

今会社でもすごい苦痛だ、無理だって思っていながらも、

皆はできているし、私ができないのは忍耐力がないからだとか。

 

香港へ留学に行く前は、そこらへんの日本人と私は違う生き方をしているから、感覚が違って当たり前だと思っていたけど、

行ったら、誰とも合わなくて笑

合わないと言うか話しかけてくれなかったり、避けられたりして。

かなーり自分も努力してコミュニケーションできるようになったはずなのに。

そのショックで自分から人を避けるようになったのもあったけど、

人に嫌われる、私が人と違うのは何も日本内だけとか、若かったからではなく、

世界共通で、私の性格がそうさせれいるのだと知ったことは本当に辛かったです。

 

だから余計に「自分は違う」のではなく「普通ではない」のだなんて考え始めて、

普通に生きなくては、と当てはめていたような気がします。

 

私は人と違うことはよくない、と言う風に親から教わり、

何度「私は人と違う」といってもそれは思い込みすぎだと言われました。

また、人付き合いが苦手なことも、私の弱点かのように話します。

友達はできにくいって言うのもあるのですが、私も作りにいっていないので、できなくて当たり前なんですよ.....。

でもあたかも私に問題があるかのように親たちは心配して、色々と勧めるのです。

幼少期の頃も人より学習が遅い私を心配して、毎日帰ってきたら問題集漬けだったのです。

きっと母親が中卒ということもあって、コンプレックスも持っていたんだと思います。

 

でも、もし私もその自閉症な親みたいに、自分が人と違うと感じる部分で苦労をしていることや、自分が人と同じようにできないことを認めて許してもらえていたのなら、

また違った人生だったのかな、とも

その番組を見ていて思いました。

 

今でもどっかで

人と違うことを誰かに認めてもらったり、許してもらいたいのかもしれません。