逆の発想

「相手にされて嫌なことは自分もしない」

というふうに小さい頃は学びました。

 

そのためか、人一倍気を使う子になってしまい、

大学生になってようやく「自分がされて平気なことは相手にしてもいい」と考えるようになりました。

今までだったら友達に譲ってしまう席もあえて座ったり、

自分のやりたいこと、食べたいものをしっかり主張するようになったのは良かったです。

 

でも、それって裏を返せば「相手を傷つける行為をある程度までならしていい」と学んでいるのであって、

決していい方法ではなかったのです。

相手を傷つければ、もちろん平気だと感じているものの、

どこかで「この人は私を平気で傷つけられる」と思ってしまう。

それまでの関係になってしまうことに私は気づけなかったです。

 

だから人に優しくありたいって思うんですけど、

優しくあればあるほど、

相手はそこに漬け込んで、どんどんナメられるようになるし、

自分自身も優しくいることに疲れてしまうのです。

でもその分、人との繋がりは以前よりも感じるようになったし、

私自身気持ちが楽になった。

 

だから、どうにかしたいと悩んでいたのです。

それで思ったのが、

「相手を大事にするぐらい自分も大事にする」ことが大事なのです。

 

例えば、嫌いな子に「え?」って思うようなこと言われて、

「自分も嫌なことはしない」だったら、人に「え?」って思うことを言わない。

「平気なことは相手にしてもいい」だったら、「あ...そうなんだあ」と距離を取る

「自分も大事にする」というのは、自然と距離を取ることができることだと思います。

 

表面上、「平気なことは相手にしてもいい」と同じだけど、

でも「自分も大事にする」っていう方がもっと本質的な感じがします。

 

とりのあえず。

だから、どういう風に人と接すればいいのか、

どうすれば歪み合ったり、敵対視してしまうようなことを無くせるか考えた結果がこれです。

よく啓発的なウェブサイトには「自分を大事にする」と書かれていますかが、

いまいちピンと来ていませんでした。

でも相手に自分が平気なことをするのがOKなら、

相手と同じだけ自分を大事にすることもOKなはず。

他者主義である私にとって、自分をどれだけ大事にしてもいいのか分かることによって

安心できました。