信頼するということ

私は人を信頼していません。

 

というかできなくなったという方が正しいです。

 

香港に留学行っていた時、

本当に辛くて、

初めて自分でゼロからやったんです。

 

誰にもお迎えされず、

指定されたところまで一人で行き、

オリエンテーションキャンプに行っても知っている人はいない。

 

それは当たり前だけど。

でもなんていうんだろう。

日本の大学入った時は、

 

まず日本語だし、

自分と同じような帰国子女の子だってたくさんいた。

大学で友達がいなかった時も、

シンガポールで出会った子たちに会っていたし。

入ってすぐカウンセリングも始めたから、

自分の気持ちを整理するところだって会った。

 

でもそれが、香港だと、

帰国子女がマイナー

それどころか私みたいな人への理解が少なかった。

日本人なのに、なんでそんな喋り方なんだって避けられたというか....。

後皆きつい。

 

私はただ会話がしたくて、ランチ会みたいなので隣になった人に、

「これってなんだろうね?」って留学生の人に行ったら

 

「え?フルーツサラダだよ(書いてあったじゃん、読んでないの?)」

と少し引かれました。笑

 

知ってるんだ....知ってるんだよ....私が言いたいのは、こんなサラダ、他では見ないよね〜とか、そういう話がしたかったんだよ....。

 

という感じで、周りの人とズレを感じてきました。

 

少なくとも日本人ならって思ったのに、

私日本人とも慣れなかったんですよね。

なんか考え方が違うというか。

 

なんていうんでしょう。

私は日本人でもあり、中華系でもあり、シンガポールで生まれ育った人でもあり、

帰国子女でもあります。

だからそれぞれの空気とかわかるんですけど、

でも多分皆には、日本人なのにって不審がられるんです。

日本人なのにこんな話し方するなんておかしい。

日本人なのになんでこんな馴れ馴れしいんだ。とか

多分そういう理由かな。

というかそれ以外の理由で嫌われる理由がわからない。

まだ会って一日目よ。

日本人からしたら、私は日本人に移ったかもしれない。

けど、私は香港の事情を知っているし、中華系を知っている。

どう振る舞えばいいのか知っている。

そのぶん、皆留学先にきて悩んでいることを私は共感できませんでした。

 

たまたま私が会った人が悪かったのか。

怖気ついてなかなか心を開かなくなった私が悪いのか。

 

徐々に話す人がいなくなるんですよね。

というか友達がいないんですよね。

留学しにきてるのに。

せっかくお金まで払ったのに。

私は何しにきてるんだ。

 

勉強に打ち込みたくても難しすぎて、

初歩のところでつまずいている。

 

すごい怖かった。

友達ができなくて、

自分を理解してくれる、自分と同じような人が周りにいなくて、

勉強もできなくて、

だから中国語の勉強もできなくて、

 

もうただただ怖くて、緊張している毎日が続いた。

 

でも怖いけど、話す人がいなかった。

大学の友達は、皆私が楽しく過ごしている、と思っている。

だから皆香港はどう?ってすごい楽しく聞いてくる。

そんな中とても辛いだなんて言えなかった。

言っても、え?香港に留学してなんで辛いの?わからない!と言った感じだった。

 

しかもさ、私の人間関係って本当に薄かったんだなって思って。

大学でずっと仲良くしていた友達がいて、

一度もラインしてこなかった。

元気?ともこなくて。

私は、本当はスカイプしたかったから、

半年過ぎた頃に、我慢できなくてお願いしたら、

久しぶり〜って普通にきて....。

私がいない間に彼氏ができたみたい。

それで、バイトとかで忙しかったし、私のことが頭の隅にあったのかな。

でもなんかさみしくなって。

 

香港に行く前、母との関係が影響して、そこそこ仲いい子たちとは縁が切れていた。

その子たちと縁が切れても、今の状況でも仲良くしてくれる友達はいる!って私は思っていたんです。

 

だから悲しくって、

私が辛い、って言っても、「あ、そうなんだ....」と少しめんどくさそうな感じでいう友達や、

彼氏いる、いないに関わらず、「今何してるかな?」ってラインしてきてくれない友達とか、

 

 

私全然友達いるって思っていたけど、

思い込みだったのかもしれない。

 

深い関係が築けているって思っていたけど、

そんなことなかったのかもしれない。

すごい寂しかったです。

 

私がいなくたって地球は回るんだ

皆普通に生活するんだ。

そしたら私ってなんだろう。

なんでいるんだろう。

というか誰のためにいるんだろう

って思えてきて。

 

優しくした分、相手も優しくしてくれる、

なんて嘘だったんだな。

 

もちろん実際は、香港に行く前の私は友達を甘く見るようになっていたけど。

甘く見ていただけで、皆のことが大事なのは本当でした。

私の友達皆が幸せでいてほしいって本当に思っていて。

もちろん比べて、私の方が勝った!なんて思うことたくさんあるけど

....いや、大事にしていなかったかもしれない。

 

大事に扱われたいがためにする優しさは、本当の優しさではないもんな。

 

うん、だから、私にも問題があったとは思う。

でも、それでも最後に誰も残ってくれないことを実感して、

なんのために生きてたんだがっていう気持ちで溢れました。

 

勉強は辛いし、友達もうまくできない。

もうなんのために香港にいるのかわからなくて、怖くて、

それを母とか父に言うんですよね。

母は「こうなるって知ってた」って嬉しそうに、得意げに何度もいうだけで、

何も言ってこないし、

父は「これだけお金出して行かせてやってるのにどういうことだ?!」って責めてくる

 

なんか、何かあった時は親だけが自分を守ってくれる、ってよく親に言われるんですけど、

でも守ってくれませんでした。

辛かったのに、それよりも彼らは自分たちのことでいっぱいでした。

 

人間、口ではなんとでも言えるんだなってすごい思ったし、

人間、結局他の人より自分のことが大事なんだなって、

友達のことも含めて思ってしまいました。

 

じゃあ私はなんで、

つじつまが合うようにって行動してるんだろう、

なんで私はこんなに他人を大事にしようって思うんだろう。

私のしていることってなんなんだろう。

 

私も結局自分が大事に扱われたいから、今までの行動をしていただけで、

実は友達のことなんかどうでもいいのかな。

結局は私も自分第一なのかな。

 

これが人生初めての挫折でした。

今まで失敗はたくさんしてきたけど、

いつも立ち直れた。

 

でも今回のことは、自分の今まで信じてきたものを覆すような、

とても信じがたい出来事でした。

自分も結局自分が一番なんだって、

そんなこと知らなかった。

自分でさえ自分のことがわかっていない。

 

自分自身の判断を信頼できなくなりました。

今は少しずつできてきたけど....

 

周りの人も、どうせ今近づいてきてるのは、

これを手伝ってほしいからだな、とか

友達がいないからだな、とか、

無駄に推測してしまいます。

 

推測したって起こす行動は一緒なのにね。

 

自分が思っていたより、人と人との繋がりって軽薄なものかもしれない。

結構皆お互いのことなんてどうでもいいのかもしれない。

 

それが辛かったです。

私にとって人と人との繋がりは大事だった。

でも世界ではそんなに大事なことではなかったのかもしれない。

というか皆にとって友達とはただ欲望を満たすための存在だったかもしれない。

それに気づくのでさえショックだったのに、

自分もいつの間にかそうなっていたことが、

そして私はとてもいい人、努力していて、優しい人だと、

勝手に自分は誰よりも上にいる、自分は特別なんだって思っていたことが、

全て違った...違ったというか

私も結局友達と本当に通じ合いたい、というよりも

自分の凄さを測る道具かのように扱っていたんですね。

 

高校まではそんなことなかったのに、

いつの間にそんな考え方になってました。

それが大人になることだと、思っていました。

でもそんなことなかったんだなって今は思うようになりましたけど....。

 

だから色々とショックでした。

 

これ以上は長くなるので、

ここら辺で切りましょう。

 

さよーなら